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小さな子の遊びレシピ③お家編【手裏剣棒】

用意するもの 

*折り紙の手裏剣
*30~50㎝くらいの棒(丸棒じゃなくて角棒だと接着しやすい)
*ボンドか両面テープ

折り紙デビューをしたら手裏剣を作る子は多いと思う。
でも作ったあとは?忍者ごっこして、手裏剣投げて遊ぶ?
我が家はそんなことにはならずに、量産された手裏剣がたまっていく一方だった。
 
ある時長女が、家にたまたまあった木の棒の先端に、セロテープで手裏剣をくっつけた。
すると、なんだか「魔法使いのスティック」的な雰囲気に変身。
手裏剣のかたちも、光り輝く何かに見えなくもない。

持つだけで気分が上がるのか、ごっこ遊びに欠かせないアイテムへと一気に格が上がった。

しばらく経ったある日、長女の幼稚園の5歳児集団が遊びに来た。
その時、我が家でしか需要がないかと思われた手裏剣棒が、アイドル級の人気を博したのだ。

わたしが持ちたい、ぼくも持ちたいの大騒ぎになり、取り合いに負けた子が、のたうちまわって大号泣。
私は心の中で「手裏剣棒、すげえ」と思った。

金銀の折り紙で作ったバージョンがあったら、もっとすさまじい争いになっていたかもしれない。
真っ黒は、また悪魔棒みたいでいいかもしれない。
こういう単純なものは、どんどん工夫できるところがとても優秀。
壊れたって、また手裏剣作ればよいだけ。
 
我が家では手裏剣といえば棒とセットでしかイメージできないほど、幼児期活躍したおもちゃになった。
音が鳴ったり光ったりしないけれど、子どもは空想でいくらでも便利に光らせたり鳴らせたりできるのだ。

ちなみにあの日、のたうちまわって泣きわめいたCちゃんは、絵や工作を習いたいと言い、私が子育て中に自宅で工作教室を開くきっかけになった子だ。
小学校を卒業するまで我が家に通い、クリスマスツリーやアニメの衣裳、おばけ屋敷の装置まで、いろんなものを一緒に作った。
あの日から15年、今は美大に通ってグラフィックの勉強をしている。
 
注意
我が家の娘二人は、ただかざして魔法少女になっていたけれど、男の子は武器のように振り回すことが多かった。
友だち同士で振り回して遊ぶなら、尖った部分が相手の目にぶつかったら困るので、先端を内側に折り込んで角を若干なくすとよいのかもしれない(カッコよさはダウンするけど)。
いずれ世に出て人はいっぱい闘わなくちゃいけないんだから、私は「闘いごっこ」はおおいにやってほしいと思っている。

とはいえ以前、雪の結晶のネックレスをつけて遊んでいた女の子が、はしゃいで飛びはねたときに結晶の先端で自分の目を傷つけてしまったことがあった。尖ったものが振り回されるのは、小さくても危ない。

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