見出し画像

食事形態は本当にあっているの?

えっ、何でこの入居者様はペースト食なの?



全ての方ではないですが、
食事形態を見直せるケースが多々あります



嚥下状態もよく、飲み込みもしっかりしている
湿性音もなく、ムセもなく、
不顕性誤嚥の可能性も低い


聴診器で確認するも
目立って悪い所見も見当たらない・・・



一般のご家族は、いま食べている食事に対して
さほど疑問を感じない


だって、先生が指示されたことだから
当然、この状態が望ましいわけだから、
何の違和感もないことでしょう



ご本人は、
形があるものが食べたい・・・
眼でも味わいたい・・・



ではここで、衝撃的な事実をおひとつ
ぜひ、お伝えしたい!

訪問歯科で訪問していて
施設の責任者や看護師さんに伺いました



歯科
「この方は、なんでペースト食なのですか?」

担当者
「入居された時のサマリーにペースト食と書いてありますよ」


そのサマリーを拝見すると
確かに「ペースト食」と記載が・・・



しかし、
日付を見ると、数年前の日付・・・


後日、
早速、ご家族に
「食事形態を上げられるかもしれません 
嚥下検査をしてみましょう」と、お伝えすると
「形あるものがまた食べられるのですか?」と
すごく嬉しそうに聞いてこられました



こんなケースが多々見受けられました
もちろん、しっかりと申し送りしているケースや
主治医の先生の指示が
キチンと伝えられているケースもあります


しかし、多くが古いサマリーであったり
全く、摂食嚥下の評価をしていなかったりと・・・



施設の職員さんからすると
全くの専門外であり、
申し送られた指示に、
忠実に従っているだけ



さらに
主治医の先生からは、
「なぜ歯科に嚥下のことを言われなければならない」
などの様に、良く思っていただけないケースも多々ありました



常食でないことを、一度じっくりと考えてみてください
眼で見て、👀
匂いを嗅いで、👃
食感を楽しみ、🦷
舌で味わってこそ👅


もちろんご病気で、
理想の食事形態でないこともあります

しかし、
少しでもより常食に近いものを食べること
訓練すれば、
少しでも食事形態を上げることができる


この取り組みをしている
歯科や医科の先生方が多く存在していることを
広く知っていただきたいと
強く思います



本当に、
嬉しそうに食べてくださります

本当に
涙を流して喜んでくださる
ご家族がおられます


食べることは「人としての尊厳」
より永くご自身のお口で食べられるよう
お元気なうちから取り組んでいきたいですね


脳卒中後は、特に嚥下機能が低下して
ムセるケースが多かったです
しかし、しっかりとリハをおこなっていくと
より早く回復してくるケースが多くありました





もちろん、全ての方がよくなるとは限りません
現状を維持するケース
悪くなるペースを遅くするケース
様々なケースがありますが、
しっかりと説明をしてくださる歯科の先生が存在します


ぜひ、歯科の先生に相談していただきたい
私ごとですが、実の祖母の嚥下について
次回、お話しさせていただこうと思います


また、
食事形態の「呼び方」に統一が無い事も
お伝えっしていこうと思います


よろしければ、
ブログ 訪問歯科の道しるべ にもお越しください
掘り下げた内容で投稿しています

 

最後になりましたが、
「命のワンスプーン活動」
応援していただけますよう
今後とも、よろしくお願い申し上げます。



訪問歯科の道しるべ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?