見出し画像

失われてゆく、我々の内なる細菌《3》ピロリ菌

ピロリ菌は悪者か?

ピロリ菌は人に病気を引き起こしながら、同時に健康ももたらしてくれる!
ヒトはピロリ菌を少なくとも10万年以上保有している。胃は無菌だと思われていたけどピロリ菌が発見された。細菌は火山、温泉、花崗岩、深海の噴火口、塩床にさえ存在している。ピロリ菌が胃炎や潰瘍の関係性があるとの発見が2005年ノーベル賞受賞になった。しかしその後の研究で除菌で確実に症状改善出来るという臨床試験結果は出なかった。先進国ではピロリ菌が減少し途上国では微減。ピロリ菌を持たないことは良いこと?祖先と共に長年一緒に暮らしてきた細菌がなぜ今世界から消えようとしているのか?答えは「現代」の二文字にあるのかもしれない。ピロリ菌の宿主はヒトのみ。
<感染ルート>
ゲップや嘔吐。母が咀嚼したものを赤ちゃんに与える。糞便。
古来こういうルートで感染してきた。

ピロリ菌保有率の現象は「衛生」悪い病原体もなくなったがピロリ菌のような常在菌の低下ももたらした。ピロリ菌持たない人は胃食道逆流症発症率が8倍。胃は強烈な胃酸で大半の細菌を殺す。しかしピロリ菌はこの逆境を生き抜く中で、胃がライバルがいない快適な状況になった。
ピロリ菌が胃酸の調整を助けて働きをしている。加齢と共に胃酸を抑える。
ピロリ菌がいないと胃酸が食道に影響を与える確率が上がる。

病原菌として発見されたピロリ菌が両刃の剣であった。年をとればピロリ菌は胃がん、胃潰瘍のリスクを上げる。一方で胃食道逆流症を抑制し、結果として食道がんを予防する。

■ピロリ菌は喘息を予防する
ピロリ菌欠如がもたらす無症状の胃食道逆流症が喘息を引き起こしているのでは?幼少期にピロリ菌保持しているとアレルギー原因物質に出会った時に免疫反応のスイッチを着ることが出来る。これはピロリ菌に限らないかもしれない。発見されないまま消滅した細菌が他にあるかもしれない。ピロリ菌根絶が正義と思う医師、感染を心配する患者、除菌剤を売りたい企業、これらがこの古来の細菌をなくしてしまえ!という動きを加速させた。潰瘍に悩む患者は多くはない。しかしこの潮流に対する推進力は加速する。今日の医療は本来の方向と逆へ向かう。動機や惰性により支配されている。神聖で犯すべからざるものに対するとき、そうした動機は強く動く。

【感想・行動】
7年程前でしょうか。当時私は本当に無知でした。「ピロリ菌除去は正しい」自分で調べることなくこの常識とされることを信じて除去してしまった!投薬中はかなりしんどかったです。そりゃそうだ。強烈な胃酸の中で生き抜く菌を殺すんだよ!どんだけ強い薬やねん。しかも殺すのはピロリ菌
だけじゃないよね。昨年、井上まゆみさんの講義でこのピロリ菌の働きを知り無知は罪だと猛省しました。意味の無いものなんてこの世の中にはない。
それぞれの働きがあるんだ!特に今の除菌ビジネス!危惧しかありません。店頭で消毒求められあなたの大切な常在菌殺しますか?私はいつも「アレルギーなので」といってお断りします。自分の身は自分で守ろう!

《4》へ続くhttps://note.com/houkochan/n/n4201c96ba140


#ピロリ菌
#抗生物質
#胃がん
#胃潰瘍
#食道がん
#逆流性食道炎
#胃食道逆流症
#常在菌
#除菌ビジネス
#医療ビジネス


よろしけれサポートお願いします(^^) クリエイト活動に使わせて頂きます(。•̀ᴗ-)و ̑̑✧