ビバ鍋

　9月も残りわずか。暦はもうすぐ冬に差し掛かります。北に位置する私の街では、秋の到来と同時にじわじわと冬が迫ってきています。

　ところで、これは共感してくれる人が多いのではないかと思いますが、人は冬になると体が2回りくらい膨らみますよね。そうですよね。
　夏から冬にかけて毎年3〜5kgゆっくり太っていき、また夏にかけてゆっくり溶けていくのが全ての人の1年間のルーティンです。

きっと寒さに耐えるために脂肪を備蓄してるに違いない。身体が冬に備えているのだ、と言い訳しつつ、心の底ではわかっているのです。原因は運動不足と美味しい冬のご飯たち。

　寒くなると食べたくなる、キムチ鍋に石狩鍋、鶏鍋、ちゃんこ鍋に鍋焼きうどん、鍋、鍋、鍋。あぁ愛しい鍋たち。

　鍋はズボラ社会人にとって、とても手軽で美味しく栄養が取れる優れた料理です。材料を切って冷凍しておけば、その日の気分に合わせて鍋にぶち込んで待つだけ。入れる順番なんか気にしません。

　鍋の締めにご飯を入れておじやにしたり、うどんを入れて卵を落としたり。たくさんの野菜とお肉を食べられて、そしてご飯とお酒が進む人類の叡智である鍋料理は、着々と私を肥えさせるのです。

　一人暮らしを始めてから買った1人用の土鍋は、あっというまに使い込まれていい色に変わりました。今年も週3回はお世話になる予定ですので、なにとぞよろしくお願いします。