焦点の当て方で見る、カウンセリング、コーチングの違い

皆さん、はじめまして。

キャリアカウンセラーの「hotty」と申します。

山のようにあるnoteの中からここに辿り着いてくださり、ありがとうございます。

今回がはじめての投稿となりますが、これから皆さんに私が届けたい情報を届けていきたいと考えています。

マーケティング視点はなく、自分が意義があると思うことを伝える、自分が楽しいことを書きたい考えています。自身の理解はどこまでいっても仮説ですので、皆さんの理解と擦り合わせ、お互いの理解を深めていければと考えています。

今日は、対話のお仕事をしているとよく質問を受けるカウンセリング、コーチングの違いについてお伝えしたいと思います。

以前どこかで聞いたことがあるのは、カウンセリングは精神的に病んでしまっている様なマイナスの相手に対して、その状態を「ゼロにする行為」で、コーチングは生活や仕事の中で発生する余り深くはない悩みを持つようなゼロかプラスの相手に対して、その状態を「よりプラスにする行為」という分け方です。

確かにコーチングの成り立ちや、相手が誰であるか、その相手の状態という切り口で考えたときに、20世紀中頃から後半に掛けてであればこの分け方は当てはまったかも知れません。

しかし、現在ではカウンセリングであれコーチングであれ、様々な状態にある相手をプラスの状態にしていく行為として捉えられており、その意味ではこの区分けは少し違っていると考えています。

というのも、カウンセリングについて言えば、20世紀末からポジティブ心理学が盛んになるなど、欧米のカウンセリング学会のカウンセリングの定義を見るに、いまではマイナスの人だけを対象としておらず、様々な状態の人に対する人生をより豊かにするための援助行為であるということが読み取れるためです。

カウンセラーであれ、コーチであれ、より良くなりたいという意志ある方を援助するための存在であることには変わりないのです。

では、カウンセリングとコーチングの違いはどこにあるのでしょうか?

結論から言うと、これらは”焦点を当てる対象”が違っていると考えています。その結果として立てる問の種類が違ってきます。

まず最初におさえておきたいのが、カウンセリング、コーチングは”手法”であるということです。

手法であるので、コーチであれカウンセラーであれ、相手の良い方向に導くため、これらの手法を組み合わせて使っていると考えています。

つまり、「コーチはコーチング」、「カウンセラーはカウンセリング」、という訳ではないと考えているのです。

では、2つの違いを見ていきましょう。

・カウンセリング

カウンセリングは、相手の発する言葉や態度の"背景"に焦点を当てて対話を進める手法だと考えています。背景に焦点を当てることで、本質的にその人が求めていることに光をあてます。

例えば、彼女が欲しいですという相談を受けたとしましょう。そうしたときに、その背景に焦点を当てて、「どうして彼女が欲しいのですか?」「彼女をつくることで何を得たいのですか?」というように問うてみます。

そうすると、実は彼女が欲しいというより、寂しさを埋めたかったということが分かったります。すると、寂しさを埋めるためには彼女を作るという手段でなくとも良いことが分かったり、何に寂しさを抱えているのか、その正体を深ぼったりすることができ、その人の生活の中の問題が浮かび上がってきたりするのです。

このように、相手の発す言葉や態度の背景に焦点を当てることで、その人が本質的に求めているものが何なのかを探り出すことができるのです。

コーチング

コーチングは、"目標達成"に焦点を当てて対話を進める手法だと考えています。目標達成に焦点を当て対話を進めることで、目標の設定から具体的な行動までを決める支援をすることができ、その人の主体性を引き出していくことを通じて目標達成に近づくことができます。

例えば、彼女が欲しいですという相談を受けたとしましょう。そうしたときに、その目標達成に焦点を当てて、「いつまでに彼女を作りましょうか?」「そのときまでに目標達成するためには何ができそうですか?」というように問うてみます。

そうすると、3ヶ月後までには作りたいとか、そのためにマッチングアプリで毎日何人に声を掛けるだとか、目標や具体的な行動が決まり、前に進んでいく準備が出来るようになります。

このように、相手の目標達成に焦点を当てることで、その人が本質的に求めているものが何なのかを探り出すことができるのです。

ちなみにコンサルティングは原因に焦点を当てています。また、カウンセリラーやコーチは「問題はクライアント自らが解決する、そう信じて援助する」というスタンスである一方で、コンサルタントは「問題はコンサルタントが解決する、そのために原因を特定し、取組むべき課題と取り組み方を見出す」という姿勢です。

・コンサルティング
コンサルティングは、"原因"に焦点を当てて対話を進める手法だと考えています。
原因に焦点を当てて対話を進めることで、コンサルタントが予め持っている理論と照らし合わせ問題を分析し、今起きている問題に対して解決すべき問題(課題)は何かを明確化し、追加で情報を収集しながら解決策を提案することができます。

例えば、彼女が欲しいですという相談を受けたとしましょう。そうしたときに、その原因に焦点を当て、「いつから彼女がいないのですか?」「彼女を作るためにどのようなことをしてきましたか?」「あなたは自分磨きにどれくらい投資をしていますか?」「洋服はどこでかっていますか?」「趣味は何ですか?」というように分析的に問うてみます。

そうすると、彼女が3年いないとか、いない原因はコンパに言っても余り喋れず上手く行かないとか、音楽が趣味で得意だとかが出てきて、取組むべき課題が見えてきます。

このように、相手の原因に焦点を当てることで、その人が取組むべき課題がなんなのかを見出し、解決策を提案することができるのです。

以上、焦点の当て方で見るカウンセリング、コーチングの違いでした。

使い方も心得ておらず雑多な文章で恐縮ですが、最後までお読みいただきありがとうございます。引き続きよろしくお願いします。