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両立は、いくつかの肩書を持つということ

働き方が「デジタル」によって多様化してきた

昨日(20230127)、ご縁でつながったデジタルハリウッド松山さんの、
「子育てママの複業のはじめかた。」にオブザーブ参加させていただきました。(写真は、帰りに食べた、松山名物日切り焼き)

デジタルハリウッド松山さんは、2022年5月に開校した、デジタルの専門スクール。
といっても、単にスキルを提供するスクールではなく「コミュニティ」だと事務局の、みむらさん。
実際に、卒業生がそこでつながり、新たなコミュニティを作ったり、
次の生徒さんにレクチャーしたり、デジハリさんのプロジェクトに参画したりと、「はたらきかた」を通じてのコミュニケーションを研ぎ澄ます場所があり、そこにとても共感し。

スクール受講者は女性が多数とのこと。
「今(現状)」と「未来(自分の行く先)」を考えたときにデジタルスキルを学ぶ必要性を感じた方々。
私自身も、高校生の娘が、オンラインで授業を受講したり
小6の息子が学校の宿題でパソコンを開いて音読したり、資料を作ったりしている姿を見ると、
数年後の職場はデジタルの進化が日常にあることを痛感しています。

起業をした、フリーランスで歩き始めた、複業をしている、と様々な働き方を紹介していただいた
高松校とつないでの、ハイブリッド形式のイベント

私がNPO法人ワークライフ・コラボの前進である「ワークライフバランス向上委員会」というコミュニティを立ち上げた15年前も、そのきっかけは「仕事と暮らし(子育て)の両立」でした。
立ち上げ経緯

私もこれまで2000人以上のワーママに会ってきましたが
「女性」「子どもがいる」という共通項はあったとしても
一辺通りな価値観や背景ではなく、みんな違っています。

何か言葉に表しずらい「モヤモヤ」を、言語化できていない(私を含め)女性たちが、モヤモヤや「どうありたいか」を言語化していくプロセスはとても大切で、私たちはそこをコミュニティを通じて解決に繋げていく活動をしています。
言葉選ばず言えば、単に「ママたちガンバロウ」コミュニティでは、一旦安堵は得られても何も解決しないと感じています。

役割が複数あるからこそ

子どもを育てる役割、仕事をする役割、自分の趣味を楽しむ役割、親を介護する役割、、、等々、自分に与えられた(選んだ)役割が複数あるからこそ、時間をどう使うか、お金をどう使うか、
「自分で決める機会」が増える。精神的自立に向かう。
自分を主語にして、何が困っていて、どうしたいのか、言葉にできなければ、周囲と良好なコミュニケーションも取りずらい。ただ「しんどい事案」になりがち。
だからこそ、職場や家庭以外の、緩やかな場所や人とともに、自分を振り返る機会がとても重要なのではと感じています。

できることをつくる(できることを知る)

自分が「これができる」ということを見いだせれば、それが仕事にもつながるし、何より自信になるし、次には「やりたいこと」に繋がっていく。
できることがなければ(自信がなければ)、次の「やりたいこと」に繋がらない。
そういう意味で、デジタルハリウッド松山さんで具体的なデジタルスキルを身につけた方々は、たくさんの「やりたいこと」を持っていて。
改めて、「私って、何ができるんだろう」という問いが生まれて・・・モヤモヤっとしましたが(笑)

足りないのは「子育て支援」ではなく「多様性に柔軟で能力を伸ばせる労働環境」

仕事と暮らしの両立、というと、どうしても「女性」「子育て」というカテゴリーが紐づいてきがちです。

また、女性の起業のきっかけは、「自分の裁量で働きたかった「自由に仕事がしたかった」が6割で、「自分の好きな仕事をしたかった」「自分のスキル・知識・経験を活かすため」が3割ほどだそうです。
(日本政策金融公庫 2021年起業と起業意識に関する調査より)

私の肌感覚でも、女性が仕事を辞める理由は、子育てを建前に置きつつも、長時間労働であったり、賃金格差であったり、先のキャリアが見えないことへのネガティブな理由が大半で、
ともするとそういった前職へのネガティブな理由が、起業や複業にエネルギーを向かわせています。(怒りが原動力は悪いことではないけれど)

必要なのは、「子育て女性が休みやすい、仕事しやすい環境を」ではなく、
「職場で、男性女性問わず、それぞれの暮らしを理解しあい、カバーしあいながらも、自分の能力やスキルを発揮できる」
という、これまでとは異なった労働環境対策なのではと。

たくさんの肩書(役割)があるからこそ、
両立が充実し、大変=不幸にはならないと感じてます。
そういった発信を、これからも事業を通じてしていきたいと思います。

「女性が母親が子育てをする」
「女性は子育てブランクで能力が下がる」
という偏った価値観の元での子育て支援や両立支援を
画一的ではなくもっと多様性あるものに、、というのが私の向かう先。



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