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香川本鷹の話

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島旅農園「ほとり」の看板、香川本鷹。フォロワーさんたちのご感想や自分の記事をマガジンとしてまとめていきます。
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#ごはん

今季も香川本鷹の粗挽きフレークを仕込みました ~販売開始!~

年越し蕎麦に間に合わなかった・・・ という後悔はすでに蕎麦の喉ごしのように、さもすれば喉元過ぎれば熱さを忘れると言わんばかりに、もうどうでもいいやってことで。 さて、今シーズンも香川本鷹の粗挽きフレークを仕込み始めております。 今年は宿のヘルパーさんたちの協力があり、かなり乾燥がスムーズに進みまして、在庫もかなりあります! 作業風景はこんな感じです。 今年のフレークは昨年よりも発色が明るいような感じがしています。蕎麦やうどんだけでなく、お醤油やお塩のようにパパっと振り

【生で食べてほしい!】香川本鷹の生唐辛子販売開始!

今年も唐辛子を生で食べられる季節がやってきました! 乾燥唐辛子では味わえない、生唐辛子ならではのみずみずしさをぜひ! 辛さの奥にある甘みやコクを感じていただけると思います。 そして、ウチの唐辛子は調味料ではなく、具になります! さてさて、香川本鷹は私の暮らす離島が属する「塩飽諸島」と香川の一部地域の伝統野菜で、豊臣秀吉の時代以来の400年の歴史を持つ唐辛子です。大きさも一般的な唐辛子の1.2~1.5倍。大きいものは長さ10センチ以上、男性の中指くらいのモノもあります。

種まき、そして発芽【今年も香川本鷹の栽培が始まりました】

遡ること20日ほど前、今年も島の唐辛子・香川本鷹の種をまきました。 これから1月頭くらいまで、ともに生活していきます。 400年以上の歴史を誇る香川県の伝統野菜です。 さて、まずは苗床を構えるところから。 苗床とは苗を作るために作る畝のことを指します。そのため、苗作りが終わると解体し、栽培用の畝へと戻します。 写真は、鍬で土を上げ、表面をレーキや竹の棒で表面をならしている様子です。 さてこちらが唐辛子の種。この一粒が大きくなって、無数の実をつけるとはにわかには信じがたい

【完全自然乾燥】唐辛子「香川本鷹」の販売を開始しました

年末から必死に自然乾燥させること早3ヶ月近く。 少し皺の多い唐辛子もいるし、赤色が明るいまま乾燥を終えた唐辛子もいます。自然乾燥ならではの唐辛子それぞれの「顔」をお楽しみくださいませ。 さて、世間に流通している唐辛子の多くは機械乾燥です。もちろん、機械乾燥にしかできない利点もあります。 ただ、昔はきっと天日にさらして、夜になったら露に当たってカビないように屋内に片付けてしてたんじゃないかなと。 実際、ウチでも大量の唐辛子がカビにやられました。正直ゾッとする量です。乾燥

唐辛子越しの空、見たことありますか?【伝統野菜・香川本鷹】

新年早々、グラビア写真に鼻の下を伸ばしたそこの貴方。タラリと赤く流れたのは、、、 もしかして、唐辛子ですか? ーーー というわけで、正月休みも終わりまして、今日からまた投稿していきます!何卒本年も宜しくお願いいたします。 ちなみに、大量の唐辛子の天日干しが見られるのは12月ー3月の期間限定です! ★五右衛門風呂が日に日に気持ちよくなってきた農家民宿はこちら↓(素泊まり一人5400円〜、一棟貸し)

「お前、トガってるな」~私と唐辛子の早朝問答~

でも、彼は毎度、西を向いている。 西向くアイツ畑の唐辛子たちの99%は東を向いている。 なぜなら、畑に西日が当たりづらいからだ。西側の耕作放棄地に大木が生えているせいで、西からの日光、すなわち午後の光が入りにくいのである。そのため、彼らにとっては東から昇る朝日が一番の光合成のタイミングとなる。そのせいか、なんなら幹ごと傾いている株まである。彼らの日光を求める貪欲さには感心するばかりだ。 しかし、そんな東に向かって伸びる唐辛子たちの中で、一株だけなぜか西をに向く奴がいる。

正直に言います、しっかり値上げしました【伝統野菜・香川本鷹】

唐辛子・香川本鷹の個人様への販売、少しですが再開しました。ただ最初に申し上げたいことが。 値上げしてます。しっかり。 しれっとこのまま黙っておいてもよかったのですが、note界隈の方には、もう正直言おうかと。もちろん大幅な値上げには理由があります。 ※100gあたり910円~948円にて(配送料198円・ポスト投函) ①作業量や価格感を掴み切れていなかった→今年は昨年の試験栽培20㎡から栽培範囲を350㎡、つまり約23倍に広げました。そのため、単価を上げないと、どうし

実はこの頃こんなことをしてます~鎌一本で香川本鷹を定植~

雑草の力を借りながらうまくやっていけたらなと。 ーーー 梅雨入りが早かった割に、なかなか雨の降らない今日この頃。 宿の準備も相まって、畑の作業がなかなか進まない。 定植 さてさて定植とは何ぞやとはいう話ですが、ざっくりいうと育てていた苗を植え替える作業です。 小さい苗の間は水やり等の負担軽減のため、ごく狭い範囲でお世話をします。これが私のように苗床と呼ばれるものだったり、ポリポットだったりは農家さんによるわけですが。 香川本鷹の苗床。あらかわいい。 というわけで、

欲よりも情のほうが捨てられない 〜唐辛子の間引きに思う〜

4月頭に苗床に播種した唐辛子・香川本鷹。ようやくある程度大きくなり、先が少しずつ見えてきました。 下の2枚が子葉とよばれ、上段の本葉が2−4枚の状態です。今はまだ3cmあるかないかほどですが、ここから10cm-15cmくらいまでこの苗床で成長を待ちます。 もし写真の3つともが大きくなるとどうなるか、、、そう葉同士がぶつかってしまう、、、 なので、間引きます。 いつも指導してもらっているおじいさんに間引きのコツを聞くと、 「思い切りよく、ためらわずに切る」 きれいで丈

離島の唐辛子・香川本鷹の種まき

農業には「苗半作」という言葉があるそうで *  先日3月31日、今夏の収穫に向けて香川本鷹の種をまきました。昨年は試験栽培でしたが、今年からは本格的な出荷・販売を目標としています。 予定作付面積は350~400㎡。最終的な作付株数としては、おおよそ150~180株となる予定です。 さてさて、まずは残していた大きな実から種を取ります。 島の師匠曰く、大きな実の種からは、やはり大きな実ができやすいそうです。 次にハサミで切開。 ぎっしり。 ざっと数えたら一つの実から約

よもぎのジェノベーゼ風パスタ

農業を始めたおかげで、ずいぶんと雑草に詳しくなりました。私の畑は一部の雑草を残したり、刈った雑草を積み重ねたりと雑草となるべく共生したいと思いながらし野菜づくりをしています。 さて、よもぎは言わずと知れた食べられる雑草です。ただよもぎは作物によっては相性が悪かったり、根から増えていく宿根性によって畑を制圧しようとします。 というわけで、多くの場合は見かけたら取り除くわけです。ただ現在の季節は春。新芽はきっと柔らかくて美味しいのではないか。 畑作業のあと、夜な夜なよもぎを

対カメムシ汎用トウガラシ型決戦兵器、爆誕。

汎用人型決戦兵器エヴァンゲリオン!ではなくて、対カメムシ汎用トウガラシ型決戦兵器ペスティサイド!(ペスティサイドは英語で殺虫剤) 実際は殺虫剤というよりは害虫忌避剤なんですけどね。トウガラシは実はナス科の野菜でして、たいへん多くのカメムシが群がり、実や株に傷をつけます。これはナス科の野菜であるトマト、ナス、ピーマンも同じです。他にも実に穴をあけるタバコガの幼虫も厄介。 香川本鷹に群がるキンカメムシ。生で見たら血の気引きます。 傷が付いたから食べられないわけではありません

デスクに置きたいコーレーグース

唐辛子・香川本鷹の作付計画を皆様にも見てもらいたい件

香川県の島々に400年も前から存在していたと伝えられる「香川本鷹」と春を迎える話です。 いかんせん私も作付計画を立てるのは生まれて初めてなので、どうぞお気軽に読んでやってください。 各地のやり方今回、作付計画を練るにあたり私には2つの参考対象があります。 ①三豊市の唐辛子農家の実績 ②島の師匠ご夫妻の経験(島在住歴85年) ②ももちろんとても有益な情報なのですが、本格栽培されていたのは幾分20年前の話だそうで、、、そしてもちろんデータ化されていないので、ちょっとイメー