見出し画像

アニバーサリー反応

 もうすぐ、3月11日がやってきます。ここ最近、「震災のことを思い出すことが増えたなぁ」と思ったり、それによって「なんだかドキドキする」「悲しい気持ちがよみがえってきた」と感じたりすることがあるかもしれません。
 これは、「アニバーサリー反応(記念日反応)」といって、節目の時期になると、誰にでも起こりうる、あたりまえの反応です。
 また、トンガ沖で発生した大規模な海底火山噴火に伴う地震・津波など似たような災害を目にすると起こることもあります。
 これは特に災害に限った話ではなく、例えば大切な人を亡くした場合など何か悲しい出来事があったり、ショックなことが起こったりすると、節目の時期にはそのことを思い出して、こころやからだに不調をきたすことがあります。
 アニバーサリー反応を示すかどうかは当然程度の差がありますが、大人や子供に限らず、誰にでも何かしら心身への影響があるものと考えられています。

どんな反応が出やすいの?

・イライラしやすい
・感覚が過敏になっている
・物事に集中できない
・ボーッとしていることが増えた
・寝つきが悪い
・怖い夢を見る
・体調不良が増える(微熱や腹痛が続く、じんましんがでるなど)

アニバーサリー反応への対処

❶起こりうる反応について知る
思い出してドキドキするなど上記の反応が起こるかもしれない。

❷誰にでも起こるということを知る
誰にでも起こりうるあたりまえのことで、異常なことではないし、心
が弱いわけでもない。

❸その対処法について知る
リラックスする方法を持っておく、誰かに話を聞いてもらう、趣味
や楽しいことをするなど

リラックスする方法

◆腹式呼吸
意識的にゆっくり呼吸することで、少しずつ気持ちが落ち着いてきます。また、呼吸に集中することで、嫌な考えなどからも距離を置くことができます。

①楽な姿勢で、おなかに軽く手を当てる
②口は閉じたまま、1,2,3と3つ数えながら鼻からゆっくりと息を吸う(おなかが膨らむように)
③4で息止めて
④唇を小さく開いて、5,6,7,8,9,10と6つ数えながら口からゆっくりと息を吐きだす(おなかがへこむように…ろうそくを吹き消すときの唇の形がおすすめ)
⑤『②から④』を繰り返す
時間に厳密にこだわる必要はなく、吸う時間より吐く時間を長くするのがコツ!

◆肩の上げ下げ
体にあえて力を入れることで、力を抜きやすくし、体の緊張を取る効果があります。

①自然な感じでまっすぐすわる(上体が無理なく垂直になるイメージ)
②肩をゆっくり上げる
③上げたところで少し止めて、肩に力が入っている感じを味わう
④ゆっくり力をゆるめて、肩を下げる
⑤下げたところで、肩の力がゆるんだ感じを味わう
⑥2~3回繰り返す

 誰にでも起こることを知っておく、リラックスしたり、話を聞いてもらうことが大切です。
 しんどさを感じたら、全力でがんばりすぎずに定期的に休みをとってくださいね。
 また、一人で出来ることは限られています。自然な感情を押さえ込んでいるとこころとからだに悪い影響をあたえるので、 気持ちを言葉にして誰かに話をするなど周囲の援助を受けましょう。
 なかなか身近に話せる人がいなければ、ほっと岡山の相談窓口に話をしてくださいね。

[参照]https://www. ajcp.info/heart311/text/watabe20130115.pdf
アニバーサリー反応とその対処 -節目の時期を迎えるにあたって-
岩手県巡回型スクールカウンセラー 渡部友晴
-
「中長期支援における心のケアのあり方」
http://heart311.web. fc2.com/longtermcare.html


 ほっと岡山では、臨床心理士の野﨑詩織先生に相談員として来ていただいています。
 「悩みや困りごとはあるけど、病院に行って相談するのはちょっと…」「こんな悩みを相談してもいいのだろうか…」など、相談内容は何でも構いません。おひとりで悩まずに、お気軽にご相談ください。