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【映画感想】「REDLINE」を見た
目についたので、見てみた。2010年の作品。
この映画をストーリーを気にして見てはいけない。
ひたすらにかっこいい絵とかっこいい音楽とかっこいいマシンが出てるという映画だ。新しいキングコングシリーズみたいな類の映画だよ。(そういえばゴジコンまだ見てないな。見に行かないと)
でも、一応ストーリーについて考えてみる。
デスレース物なので、目標は「レースに勝つこと」だ。
障害はいろいろあるけれど、一番重要なものは「八百長をするかしないか」というものになるだろう。
「八百長をする」理由はメカニックにして相棒のフリスビーの身の安全のためだ。フリスビーがマシンを作るために借金をして、その借金を返済するためにJPとフリスビーは八百長をしている。八百長の取引相手が危険な相手なので、八百長に失敗したときにはフリスビーは命を落とすことになる。
そのため、JPの前に八百長をしてわざと負けるという選択肢が出てくる。
この障害に対するJPのレースに対する動機づけは「テネシーへの恋慕」だ。恋慕というのは少し違うかもしれない。昔、テネシーがレースにかける思いを目にしたことがJPがレースをする、レースに勝利することを目指す動機になっている。
フリスビーが八百長を断ったのは、JPのこの思いを知っていたからだろう。その動機の純粋さを知っていたから、フリスビーはレースの結末を見たくなったのだろう。たぶん。
きっと、おそらく、これがメインのストーリーラインだと思う。
えらくふんわりした表現になるのは自身がないからだ。
だって、これをメインに据えるんなら妨害者を八百長の相手にした方がすっきりしない? いや、人様の作ったお話に文句つけても仕方ないんだけどさあ。
すくなくとも僕にはこの作品の大きな妨害者であるロボワールドの勢力とJPの動機づけについて結びつきを見つけることができなかったし、八百長相手のイヌキ組が十分に強大な敵だとは思わなかったよ
やたらキャラの濃いライバルレーサーたちもちょっと妨害をしたりされたりの干渉し合いがあっただけであっさり退場していく。(まあ、これはデスレース物のおさだまりではあるけれど)
ともあれ、そんな話は実は些細な問題なのだ。
この映画はストーリーを見せる映画ではなくて、動きとか音楽とかマシンとかを見せる映画なのだろうから。
つまり、いちいちパワーのある表現力があるなら、ストーリーはある程度まで粗があっても問題はないのだ。
逆に言えば、パワーがないならストーリーにリソース振っておいた方が効率がいいということだけれども。
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