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【老害と言われないために】いつも軽やかで機嫌の良い人

恩人の定年退職

長年お世話になった方が、定年で退任することになった。
仕事でも、また人生においても様々なことを学ばせていただいた。
外出制限の3年間も、定期的にお邪魔する機会があったので、リモートワークになって世間話に飢えていた私には、この方とのたわいもない会話は救いにもなっていた。
あらためて感謝している。

いつも軽やかでご機嫌が良い人

私がこの方(仮にA先生とする)を尊敬しているし好きなのは、いつもご機嫌が良いところ。
元々の性格もあると思うが、裁判官という責任の重い職を勤め上げた厳しさは、良い意味であまり感じなかった。
偶然がなければもうお会いする機会はなくなった今、A先生みたいに歳をとれたら良いなと思う。
自分が終活をしていく上で心がけたいと思い、A先生の特徴を思い出してみた。

1.好きなことがたくさんある

お話ししていてわかるのは、多趣味であること。
いろんな分野に知識があって、いずれもやりこんでいる。
登山も学生時代からだし、囲碁は所属する会でまとめ役、若い人を後押しする団体でも世話役をやっている。
そしてどれも楽しそう。
「今週末は○○山に、泊まりで行く」
「藤井聡太先生と一緒に写真撮ってもらっちゃった!」
「こんどイタリアに留学する学生さんが、ホント優秀でねぇ」
などなど。
たとえ「この間は悪天候で危なかったよ~」といった話でも、A先生によるとポジティブな経験談になる。

2.素直

人生の大先輩なのに、私のような年下の人間に対しても、ご自分のお気持ちを率直に伝えてくれる。
これは私の思い込みなのかも知れないが、年長の方というのは、年下目下の人間に対して決して弱みを見せない(見せてはいけない?)印象があった。
でもA先生は違って「嬉しかった」「悔しかった」「頭にきた」みたいな、感情の波があることを隠さない。

3.学び続ける姿勢

私のような俗っぽい人間からすると、日常生活には必要ないようないわゆる「儲かる」こととはちょっと外れた分野、例えばマイナーな語学や芸術などに教養があって、さらに驚くことにその学びを継続している。
「いやぁ、知れば知るほど深いですよ」
と、これまた楽しそう。
学んでも学んでもまだ先があることを知っているから、おごり高ぶることが無いのだろうと思った。

A先生の最後のアドバイス

「これまで本当にありがとうございました。A先生みたいになりたいです。先生を目指します。」
と伝えると
「いやいや、あなたはもっと高いところを目指しなさい」
とおっしゃっていたが、私は本当にA先生のようになりたい。
好きなことを楽しんで、誰にでも素直に接し、いつまでも学び続けることで、いつもご機嫌で軽やかな人。
そんなインスピレーションを他人に与えられるよう、年齢を重ねたい。

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