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ワーママOLが弁当生活を続けて得たもの失ったもの

12時のチャイムがなる。仕事もほどほどに立ち上がり、エレベーターに乗り込む。

目指すはパン屋か、ファーストフードか、はたまたコンビニか。

毎度何を食べるか選択するのは地味に疲れる。だがしかし、前日に弁当を詰めること、さらに言えばお弁当に詰めることを考慮した献立と量で作ることすらもしんどいワーママは、時間をお金で買うことにした。

時間はお金で買えたが、その結果、財布は寒くなった。家計簿アプリでちらちらと外食にかけた金額に後ろめたさを感じつつ、いやそれでも私は疲れているから、とアプリを閉じた。


12時のチャイムがなる。仕事もほどほどにロッカーに向かい、持参した弁当を温めに電子レンジの前に向かう。

2分ほどでほかほかになった小さな箱を開き、デスクでネットサーフィンでもしながら食べ始める。

面倒だと言いながらも同じ日々が続くと、何かを変えたくなるのも人の心。ご飯を平らに敷き詰めた上に、一品乗っけるだけの弁当を持っていくことにした。

ある時は肉野菜炒め、ある時は焼鮭と肉味噌茄子炒め、などなど。あとはお供にインスタント味噌汁。

わざわざ意思決定しなくていいし、正味20分で平らげ、休み時間もたっぷり使える。是非はともかく仕事の続きができるし、近くの繁華街に出歩ける。昼寝もできるし本も読める。何より、財布もほくほくである。

詰めるのにそんな時間かかってないし、これはいいのでは。

たまに外食はあるものの、思ったよりは弁当生活を続けられた。


12時のチャイムがなる。仕事もほどほどに立ち上がり、エレベーターに乗り込む。

再び、私は街に繰り出した。ファーストフードでランチセットを頼んでノートを広げたり、好きなパン屋で好きなパンをテイクアウトしたり。

弁当の持参は時間もお金も節約になった。だけど、心がなんだかどんよりしていた。

思えば、家のご飯は幼児がいるので、味付けや使う材料など、何かと考えて料理している。ガッツリ濃いめの味やニンニク投入はしにくい

そして、子どもにも食べさせたり食べさせなかったりしながら、片手間に自分の口にご飯をかきこむ。なんならぼやぼやしてると子どもに取られる。

つまりは、自分の好きなものを好きなペースで食べる権利はほぼない日々だ。(人聞き悪いな、ごめんよ。)

だから、昼休みの食事は唯一、選択肢もペースも私のもの。

そんな時に、前日と同じものばかり食べていたら、心の栄養は足りなくなっていたのだろう。

誰にも強要されていないのに、良かれと思って自分に我慢をさせてしまっていた。

だからといって贅沢をするわけではなく、今日も今日とてファーストフード。

でも今日は仕事ひと山乗り越えたし、いつも頼まないメニューを頼んでみよう。

私の心に栄養をたっぷりあげるために。


ちなみに、ここまでこんな話しておいてあれだけれど、1番好きなのは、夫が詰めてくれたお弁当を食べる時間。

つまるところ、結局は、誰かが作ってくれたご飯が1番美味しいってやつだね。ふふふ。

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