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今でも、となりにトトロ
保育園に飾られているトトロを見て、
「ととと!」
と言っていた娘も今では
「ちっちゃいととろ!」「おっきいととろ!」と言うようになった。
私はトトロリアルタイム世代よりもう少し後の年代だが、それでも、金曜ロードショーの影響なのか、トトロはもう世代かの如く身近だった。
というか、夏休みに放送されてることが多かった(よね?)のせいで、トトロといえば夏!のイメージである。あ、でもあれかな。劇中も夏だしね…。
あまりに身近過ぎて、さすがに幼少期を過ぎると、少し子供っぽいモチーフのようにも思えてしまい、しばらく疎遠になってたトトロ。
だけど、ここ1〜2年、録画しておいたトトロを流しっぱにすることが数回あって、久しぶりに見た。
なんだろう、記憶の中と寸分違わずさつきもメイもトトロもいるのに、見飽きたりしない。
なんなら、物語が始まった時点で、ワクワクしている。
親になって見たトトロは、なんだか不思議だった。
さつきちゃんはしっかりしすぎてて、おばあちゃんの前で大泣きできたとき、よかったと思ってしまったし、メイちゃんがひとりで庭でうろうろし始めたらハラハラした。
寂しくなって、おばあちゃんにさつきちゃんの学校に連れてきてもらったとき、頬に涙の跡があるのを見て、うるっときてしまった。
雨のバス停でトトロにどんぐりをもらうシーンは嬉しくなるし、後日庭で踊りながら芽を出して夜のおさんぽ飛行に旅立つシーンは楽しくなる。
まるで、自分の思い出かのように、自分の近所の子の話のように、見つめてしまう。
昨日、ひとつの記事を見つけた。
それは、繰り返しトトロを見た時のなんともいえない感情に答えをくれたものだった。
トトロは、トトロを見ている時間自体が、なんともいえない心地よさで満たされている。
まさか、この歳になってまた戻ってきてくれるとは。
となりのトトロは、やっぱり今も隣にいた。
最近の寝かしつけの子守唄は、となりのトトロ。
優しい気持ちになりながら歌い、娘は安心して眠る。
ふと、天井を見て、トトロ!とつぶやく娘。
ホラー風味だが、娘にはトトロが見えるのかも。
子どもの時にだけあなたに訪れる、不思議な出会い。
今はもう会えなくても、心の中でとなりにいる。
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