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復職初日の私へ。「仕事ができる人」というのはそういう人ではないのだよ。

「しばらくはご迷惑をかけてしまいますが、長い目で見たときに、戻って来てくれてよかったと思ってもらえるように頑張ります」

育休からの復職初日、私はそんなことを話しました。

育休前から気づいてはいましたが、会社というものは1人ぐらい抜けても回るもの。だからこそ、ブランクのある人間が戻ってくる意味みたいなものを考えた結果の言葉でした。

あれから半年とちょっと。私は完全に積んでいました。

よくある話だとは思いますが、お付き合いください。

断らずに仕事引き受けまくったら終わらなすぎた

最初の数ヶ月は、そもそも子どもが保育園の洗礼で休むことが多く、必然的に重要な仕事はあまり持っていませんでした。それはそれでモチベーションを保つのが難しかったのですが、それはまた別の話。

だんだんと仕事のペースが掴めてきたころに、繁忙期がやってきました。後輩のフォローに入ったり、上司のアシスタントをしたり。

私は、やっと自分なりに頑張れる場面がきて、少々張り切っていました。なので、スキルや時間に不安があるものの、まずは依頼を受け止めて、できる限り前向きに、どうすれば対応できるか考えて進めるようにしました。

自分が仕事を依頼するとしたら、そういう人が頼りになると思ったからです。なんでも「無理です」とかいう人よりも、お願いしたらちゃんと仕上げてくれる人。

だけど、それでできるかどうかは別です。

時短勤務中のため、ただでさえ産前よりも使える時間は少なく、産前も正直だいぶ残業をしてこなしていた仕事でした。だから、普通に考えると、妥協するか何かをトレードオフしないと無理なのです。

相手は私の仕事量なんて知りません。
というか、配慮しながら仕事を渡してくれてたのに、私が勝手に張り切って受け続けたのです。自滅。

だから、次から次へとヘルプの仕事がやってきます。

私はそれをなんとかしようとするのですが、だんだんなんとかならなくなりました。締切を過ぎていくタスクがどんどん増え、毎日1人罪悪感と後ろめたさと共に退勤していました。

もちろん、クライアントとの明確な期日があるものは守っていますが、目標レベルの期日のものが、自分の予定していた締め切りよりもどんどん遅れていくのです。

結局、どうにかして終わらしていったものの、仕事を依頼してくれた人たちがどう思っていたかは分かりません。私の心には、モヤモヤが残りました。

ペンとノートで、学びと気持ちを書き出した

私なりの学びとしては、こんなところでしょうか。

  • 相手は自分のキャパシティを知らないのだから、受けた時点で、優先順位や期日などトレードオフを図るべきだった

  • 仕事ができるということは断らないことではない、実現可能な道筋まで立てて期日通り終わらせられる「約束を守れる」人が仕事ができる人だ

  • それは本当に自分のスキルでやるべきことか?誰かにお願いしたほうが効率的ではないか考えるべきだった

今回は、なんとなく周囲に相談しにくく、とにかくノートに書き出して自分と対話しました。
そして、現実的に、終わらない仕事について、状況と原因と対策を洗い出し、一つずつ潰すことにしたのです。

私の時間を犠牲にする働き方はしないと誓ったのにできていない。
仕事する時間があったら子供との時間を大切にしたい。
持続可能な働き方ができないと潰れる。
本当の意味で仕事ができる人になりたい。

そういう思いも同時に言葉に溢れ出てきました。

自分なりに誇りを持ってワーママでいるために

今もまだ、うまく仕事ができているとは思っていません。

だけど、キャリアウーマンでなくとも、スター社員でなくとも、やはり必要とされてこの場にいたいし、自分のためにも自信を持って業務に取り組みたい。

だからこそ、この学びを肝に銘じ、明日からも頑張りたいなと思うのです。

ワーママだからではなく、ワーママだからこそできる働き方とか気付きもきっとあるはず。そういった面を楽しめる人になりたいなと思うのでした。

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