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Episode 385 保険を掛けているのです。

ひと口にASDという名前で言われる発達障害の方にもイロイロなタイプの人がいまして、その中の私は…と言うと「行動予定を立てて予定通りに行動することを好むタイプ」ということになるでしょう。

前日の夜や当日の朝一番で、「よし、明日は(今日は)これをやって…こんな一日だよね!」って、当日のおやすみに至るまでの大まかな予定を頭に思い描いで行動するのです。

基本的に私が立てる予定は大ブロックと小ブロックの二重構造になっていて、例えば…
朝起きる~出勤までが大ブロック-1、
会社の仕事(午前中)が大ブロック-2、
昼休みが大ブロック-3、
会社の仕事(午後)が大ブロック-4、
退勤~おやすみが大ブロック-5…みたいな感じ。

そして、それぞれのブロックの中には小ブロックがあって、毎日決まってするルーティン・ワークや、その日にすべき行動が予定として組み込まれるのです。
当日の朝までに考えられているブロックは全体の骨組みになる大ブロックと直近の小ブロックの中身まで。
例えば、朝起きて…なら、大ブロック-1は中身の小ブロックまでを考えるけど、大ブロック-2の仕事の中身までは考えていない感じ。
通勤時に大ブロック-2の詳細を組み立てる感じかなぁ…。

これを自分で思い描いた通りに出来れば、疲れは感じても何とか日々の生活をこなしていくことが出来るのです。
ブロック内のイレギュラーは、生活していて仕事していて…であれば当然のこと。
それを乗り越えられる程度の社会スキルはあるつもり…ただ、この私のやり方にも弱点があってね。
大ブロック内でのイレギュラーは、おおよそ対応可能なのです…が、大ブロックがズレるようなことがあると、ダメなのです。

例えば、仕事で昼休み直前に案件がひとつ舞い込んだとします。
午前中のブロック内で納まれば問題なし、諦めて午後からのブロックに回すもよし。
できるところまでやって、残りを午後に回すのもアリ。
でも、昼休みブロックの時間帯に食い込んで仕事を片付けるのは…ムリなのです。
大ブロックの玉突き衝突は、私にとって致命傷なのです。

仕事が忙しければ残業もします。
それは、午後の仕事枠の見通しを考えて、残業アリだと織り込んでいるから可能なのです。
だから終わると見込んだ状況からの残業案件の発生は…かなりキツイ。

大ブロックを動かされるような状況で待っているのは、思考停止です。
なにをどのように考えてよいのか分からなくなってしまうのです…パニック。
目の前の作業しかできなくなるから、効率も落ちるしミスも増える。
効率が落ちれば、さらに予定終了時刻からの乖離が発生してしまうワケで、終いにクラクラして倒れてしまうことも…。

私はクローズドで仕事していて、会社の直の上司以外は私の手帳所持を知りません。
税金の控除なども受けない、殆ど使い道がない手帳を…それでも持っている理由は「危ない状況がある」と、自分自身で分かっているからです。
突然に倒れるとか…何でそんなことが起こるのか、職場の皆は不思議でしょうね。
説明しても、なかなか理解できないでしょうしね。

だから、保険を掛けるのです
コッソリで良いから、障害があることを示すものを持っておく。

損害保険だって生命保険だって、普通は使う気満々で掛ける人はいないですよね。
それは万が一の時の防衛手段。
私にとって、手帳の所持はそういう意味合いが強い。

最近「ヘルプマーク」をいただいてきました。
これもハッキリ言って、積極的に使う気はありません。
コッソリ持っておく…万が一パニックで倒れた時のために。

私の性格上、助けてもらいたい時に「助けて!」と言えないだろうと思います。
だから、助けてと言いやすい保険は必要。
バックの取りだしやすい場所に持っておくだけで良い。

手帳を持っていること、ヘルプマークを持っていること。
それは私に必要な「お守り」という自衛手段だと思うのです。

旧ブログ アーカイブ 2019/12/14

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