Episode 475 二重構造の罠なのです。
さてさて今回のお話は、前回の記事で前振りしておいた「感想戦の罠」って話題です。
その前に、note記事をひとつ紹介しておきます。
実はね…このまめさんの記事が、今回私が言いたかったことのほぼ全てを表現してくれています。
自覚したASDが陥りやすい罠…それは「定型に寄せる」ことが「自分の気持ちを現す」ことと勘違いするということです。
この件に関しては以前に私もnote記事にしているのですが、なぜ「寄せる」が駄目なのかといえば、寄せる作業には「私の気持ちが噛んでいない」からなのです。
まめさんの記事には
…と、あります。
私の気持ちが不在な状況で相手の気持ちに寄せようとしているわけです。
つまり、私自身の不安ではなくて「あなたの気持ちがわからない私の不安」は間違いないから、「私を不安にさせるあなたの機嫌」を何とかしようとしてあなたに迎合するということです。
これね、私が不安な気持ちでいることは間違いないのです。
ただし、不安の主たる原因が私にはないのです。
勘違いのポイントは当にこれです。
これが顔を出した時の私は「カオナシ」の顔をしている…。
まめさんの、この一言に尽きます。
わかっていてもできないのは、私の気持ちの二重構造に気が付いていないから。
私の気持ちが不安なのか(単構造)、あなたの気持ちがわからないという私の気持ちが不安なのか(二重構造)の区別がついていないということです。
自分の不安を解消するためには、あなたの不安を消さなければならない…。
安易に迎合に走るように見えるASDの心理は、不安の解消という側面は否めないわけです。
そしてこの迎合に問題がある理由も、まめさんが記事の中で指摘してくれています。
ASDを自覚すること…とは、「それは自分の考えなのか」を自問することなのです。
借りてきた考えではなく、私の考えなのか。
あなたの言葉に対して私の気持ちを誤魔化して「迎合」するのではなく、私の気持ちを on 出来るのか…なのです。
それが本当に自分の気持ちなのか…という、すごく当たり前のことの理解が難しい。
ASDの自分の気持ちの理解が進みにくい理由は、この罠にはまりやすいからだと思うのです。
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