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Episode 378 正義が勝つとは限りません。

私、学生時代は教育学部の所属で(中学/高校の)先生になるための勉強をしていました…というのは建前で、本当は歴史の勉強がしたかったのです。
教育学部というところは、実は「ごった煮」の学部でして、国語の先生を目指す人もいれば数学の先生を目指す人もいる、美術の先生も音楽の先生も…。
というワケで、文系理系という枠組みを超えて、芸術系ありの、養護系ありの、心理学ありの…で、何でもありになるのです。
その中で私は社会科だった…ということです。

学校の先生は小学校までと中学校以上で大きくスタイルが変わります。
小学校までは学級担任制、中学校以上は教科担任制ということです。
全ての教科をひとりの先生が生徒の様子を見ながら教えて行くのが小学校まで。
中学校以上は教科ごとに専門の先生が自分の受け持ち教科を教えていくワケです。
それ故に、小学校の教師を目指す人と、中学校以上の教師を目指す人の学部での学習スタイルは大きく違うのです。
児童心理を学びながら全教科を広く取り入れて学ぶのが小学校の先生を目指す人。
青年心理を学びながら単一の教科を掘り下げていくのが中学生以上の先生を目指す人…というワケです。

だからね、中学校の先生を目指す過程は、専門の学部で勉強している学生が教職課程を取るのと基本的に変わらないのです。
私の場合で言えば、文学部史学科で教職課程を取るのと「≒」の関係ということです。

…で、何でまた歴史に興味を持ったかと言うとですね、「ガンダム」と「二つの祖国」です。
「ガンダム」は説明要りませんよね…アムロとシャアを軸にした「ヒューマンドラマ」です…勧善懲悪ではないという既存のロボットアニメの常識を覆した衝撃的な作品、「ふたつの祖国」は真珠湾攻撃から東京裁判まで日米間の戦争に翻弄された日系アメリカ人二世の姿を描いた山崎豊子さんの小説です。
リアルタイムのガンダム第一作が1979年の放送…私が小3の時です。
再放送でジワジワと人気に火が付いたガンダムは、小学校高学年になった私にとって驚きの内容でした…主人公が弱い!正義がない!
一方で、ふたつの祖国は1984年のNHK大河ドラマ「山河燃ゆ」の原作…中学2年生の時でした。
戦争と言う個人でどうにもならない時代の中で、兄弟で銃口を突き付け合うことになる理不尽はあまりにも衝撃的でした。

必ずしも正義が勝つとは限らない…ということを知らしめたこの二作品は、私の歴史学への興味を掻き立てるのです。
兄弟で銃口を突き付け合う悲劇を生んだ戦争も、それぞれの立場からは正義しか語られない…ガンダムも、そう。
多分…このあたりの思考が、私の人生観に影響しているのです。
極端に言えば、世の中には、正義しかない…ということ。

今更ですが、私の思考パタンを作り上げる基礎を紐解いてみようかと思うのです。
恐らく、それが、自助会運営の基礎を作っているような気がするのです。

旧ブログ アーカイブ 2019/11/21

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