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Episode 51 貰う方はニガテです。

プレゼントを贈ると、お返しを頂くことがあったりします。
誕生日のプレゼントを贈った相手から、逆に誕生日のプレゼントを頂くとか…。

あれほど贈る側でプレゼントに執念を燃やしているにも関わらず、実はもらう側はとってもニガテです。
理由はカンタン、モノにこだわっているからです。

モノに対しての私の意識は、たぶん他の人たちとは大きく違うでしょう。
人と係わるコミュニケーションツールとしての側面が大きく、それ故に私が所有するものについてのこだわりもあるのです。
だから、自分が思ったものと違うものがプレゼントされると…どうして良いかわかりません。

きっと…きっとですよ、私と同じように一所懸命に頑張ってプレゼントを考えてくれているハズなのに、自分の気持ちを代弁してくれるモノとズレてしまうことで、頂いたモノに対しての思い入れがわいてこないのです。
「何で私が欲しいと思っているものが分かってくれないんだろう…。」

実はこれ、困ったことなのです。
そもそも人間なんて、どんなに親密な間柄だって相手のすべてが手に取るように分かるわけないのです。
私が選んだプレゼントだって、相手が本当に喜んでくれているかなんてわかりません。
私に合わせて使ってくれているのかもしれないし、私が思った通りの気持ちを受け取ってくれている保証もありません。
プレゼントには気持ちが込められていても、贈られたプレゼントが相手に話しかけるワケではないのです。

モノを介してコミュニケーションを取るのに、モノを会話のきっかけにするのはアリだけど、モノにメッセージを込めるのは難しい…理屈では理解できているのですが、私の頭はそう考えてくれません。

いただいたプレゼントには相手の気持ちが込められているのです。
たとえそれが、私の思ったモノでなくてもです。
わかっているんですか、勝手にアタマが「違う!」って思ってしまうのです。
世の中すべての人が私と同じ考えで動いているはずないのに、同じだと勘違いしている私がいます。

気持ちのすれ違ったプレゼントで、気持ちだけを受け取れなくて持て余す…。
そして贈ったプレゼントの気持ちが伝わらない気がして凹む…。
それが意味のないことだって、わかっているんですけどね。

旧ブログ アーカイブ 2018/11/4

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