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230406 「私の浅草」読了/ミニスナックゴールドを作る

■今日の一冊「私の浅草(沢村貞子)」
購入してからちょこちょこ読み進め、途中他の本に浮気しながらもやっと読み終えた。
2ページほどの短いエッセイが詰まった一冊。沢村さんの雰囲気が好きで、偶然見つけたときすぐに購入したのだが、購入して良かった。
沢村さんが暮らした昔の浅草の思い出話が語られ、きっと浅草でしか見られなかっただろう人情劇に心がじんわりとした。いい話ばかりではなく、寂しさを残すもの、やるせなさを残すものなどバラエティー豊かで、かなりのエピソードが入っているものの飽きずたのしんで読めた。ほんの少し、内田洋子さんの作品に近しいものを感じる。
沢村さんの言葉遣い、着眼点も良く、一見おっとりして見えるが見るところをしっかり見ているあたりさすがだなあと思う。
まだ知らない著書がいくつかあるようなので、今後もちょこちょこ買い揃えていきたい。
今は表紙が変わっているようなのだが、購入した古いものを引用。浅草らしくてなんともイイ。

■悪阻の気晴らしにパンを焼いた話
悪阻で気分が滅入る日々が続くが、気晴らしにパンを焼いた。
ヤマザキパンのロングセラー商品「ミニスナックゴールド」風デニッシュ。学生の頃サイズの割に妙に安いソレに、というか上に乗っかったアイシングにそそられよく食べていたが、今ではカロリーに慄きなかなか手が出ないコイツ。
レシピを見つけたとき、絶対作りたいと温めていたのだが、何か気晴らしを、と思い立ったとき、これしかない!と即決した。
デニッシュ生地は作ったことが無かったのでうまくいくか不安だったが、工程通り、できる限り丁寧に作ることを心掛けて作った結果、初めてにしては上出来だった。成形が及第点という感じだが、味・食感はかなりよかった。本当は似せるためにアイシングをかけたかったのだが、粉砂糖をちょうど切れていて、悔しいけど出来上がりはそのまま食べた。夫と立ち食いしながら「おいしいおいしい」とひとしきり感動し、このところの鬱々した気持ちがどこかへ消えたことに気づいた。何か作る・生み出すっていうのはしんどくもあるが元気をくれるもんだなあ。
次はハムを挟んだおかずパンを作りたいな。


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