カリカリ梅 |祖母とつながる※追記あり
カリカリ梅の思い出
福島の祖母の家に行くといつも居間のテーブルに梅干しやカリカリ梅があった。
特に兄がカリカリ梅が大好きで、ばくばくたべていると祖母は「うまいだろ?」と嬉しそうに笑っていた。
その顔を見て母も笑っていたし、わたしもうれしい気持ちになっていた。
幼いころの夏休み恒例の思い出である。
初めてのカリカリ梅づくり
やっと暮らしが安定してきた今年、わたしは初めてカリカリ梅を漬けることにした。
カリカリ梅を作るときには必ず青梅を選ぶこと。
なんで?と思いながら、とびきり青いのを用意して作業に入る。
カリカリ梅は梅を割って種を出す。
パリッとした青梅でないと種を取り出すことは難しいからか。
実際に手を動かすことで梅に教わる。
青森の笹餅おばあちゃん、桑田ミサオさんの
「仕事、仕事教えてくれる」という言葉がわかったような気がする。
全体重をかけて梅を割る作業の途中、同じことを我がばあちゃんはやっていたのか。
もう亡くなった祖母とカリカリ梅づくりを通してつながった感覚があった。
そして、まだ若い梅のにおい。
ばあちゃんもこのにおい好きだったでしょ?とおもった。
塩をして重しをして少しおやすみ。
梅から水が上がるのを待つ。
自然との関わりからはいつも待つことを教えてもらえるなぁと思いながら、梅から取り除いた種をざらめに漬けた。
出来上がりから食べるまで
赤紫蘇をきれいに水洗いして、塩で揉み灰汁を出す。その後、紫蘇とザラメで漬け込み出来上がり。
1週間経ってもう食べられるけど、まだ苦味あり。
少しずつ食べながら待ち一ヶ月後を過ぎると味が安定していいお味に。色合いも◎
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