バス停のある風景:幌加内
幌加内(ほろかない)バス停。
JR北海道バス深名線。
北海道雨竜郡幌加内町字幌加内。
2005年3月撮影。
国鉄(JR)深名線廃止後、深川から幌加内を経て名寄を結ぶバス路線。
バスは幌加内で乗り換えとなる。
深川から幌加内行きのバスに乗った時、運転士がいきなり「さっき、ホームにいたでしょ?」と声をかけてきた。
札幌からの特急列車が到着したので、自分のバスに乗る人はいるのかなと駅のホームを眺めていたのだろう。
少しばかり会話を交わして、座席についた。
終点幌加内までにわずかな乗降客があったが、一番多くても十名に達することはなかったと記憶している。
一時間半弱で幌加内に到着。
バスは町の中心部にあるバスターミナルどまりなのだが、「松家」にそばを食べに行く予定だと言ったら、店の前まで乗っていく?みたいなことを言われた。
え、それは楽だなとは思ったが、知らない町は少し歩いてみたいので、丁寧にお断りしてターミナルで降りて街を歩きながら、バス停から400mほど離れた松家に向かった。
町はシーズンオフもあって人通りはほとんどなかった。
松家は旧深名線幌加内駅前にあった。
そして、幌加内駅跡はバスの駐車場になっていて、先ほど乗ってきたバスが止まっていて、ああ、それで乗っていく?と言ってくれたんだなと思った。
のどかなローカルバスのちょっとしたサービスだったのだろう。
本当はいけないんだろうけどね。
いや、それとも、旧駅までバス路線だったが、表示だけは幌加内だったのか?
松家で注文した大盛りそば。
本当に大盛りだった。
東京だったら、特盛りもしくは爆盛りとでもいえそうな量だった。
そしてバスターミナルに戻り名寄駅行きのバスに乗る。
(1枚目の写真)
先ほどのバスとは違うバスで、記憶をたどると、乗客は私以外いたのかどうかという感じだった。
そして、バスの車窓から見えた旧深名線の橋梁。
第三雨竜(うりゅう)川橋梁。
土木学会選奨土木遺産となっていて、現在も保存されているようだ。
雪に埋まる「添牛内(そえうしない)小学校前」バス停。
この写真を撮った(2005年)5年ほど前に閉校。
しかし、現在でもこのバス停はこの名前で残っているようだ。
このバス停の800mほど手前に旧深名線の添牛内駅舎が化粧直しされて現在も保存されているらしい。
人造湖朱鞠内(しゅまりない)湖の近くにある「母子里(もしり)」バス停。
この近くの北大演習林で1978年2月に日本最低気温-41.2度を記録している。
ここから先は山を越えて名寄へと下っていく。