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日本唯一のデパート内温泉と町の浴場

写真は唯一のデパート内温泉の浴室。(2001年撮影)だが今はもうない。
デパートそのものが廃業してしまったからだ。
長野県諏訪市、JR中央本線上諏訪駅前にあったまるみつ百貨店。
その5階にあった丸光温泉。2005年には改装されて「なごみの湯」として再オープンした。
しかし、2011年、百貨店そのものが閉店してしまい同時に日本唯一のデパート内温泉も消滅した。

なごみの湯以前の浴室も、なごみの湯の浴室も男湯は外が見えず、開放感がなかったのが残念だった。

上諏訪を訪れるとまるみつ1階にあった土産物売り場や地下の食品売り場は度々利用した。
時間がない時の立ち寄り湯としてなごみの湯は度々利用した。
時間があるときは、駅から徒歩5分ほどの精進湯(廃業)や20分ほど離れた「大和温泉」をよく利用した。その他、衣温泉(廃業)などを利用した。

上諏訪の町には70か所以上の温泉共同浴場があって、これは別府に次ぐ数だったと記憶している。
ただし、一般客が入れるのは10か所程度で、その他は地元に住む人のみ利用可能の所謂ジモ専と呼ばれる温泉浴場だ。
その上諏訪のジモ専で有名なのが湯小路にある平温泉だ。映画「テルマエロマエⅡ」でルシウスが最初に現れた浴場だ。
建物もその中も渋くて温泉ファンなら一度は入りたい湯だが、地元の人と仲良くならねば入ることは不可能だろう。

平温泉

今、上諏訪で気軽に入れる温泉は、平温泉のすぐ裏にある大和温泉だろうか?(もしかしたら、コロナでまだ県外の人は入れないかもしれない)
かすかに硫黄臭のする温泉で、上諏訪で一番よく利用していた温泉だ。
一般民家の庭先にあるような温泉で、うっかり見落としてしまうので注意が必要かもしれない。湯船浴室は小さいので、大勢で入ることは不可能。

上諏訪の町にはまだまだ古い建物が残っていて、渋い路地などもある。そして突然現れるジモ専の浴場。のんびりと町の中を散策するのも楽しいかもしれない。ただし、観光気分を期待している人にはお勧めできない。そういう人は、片倉館とか、諏訪湖とか、高島城とか名の知れた場所を尋ねるのが良いかと。