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青春18のびのびきっぷ

1982年の国鉄によるチラシ

1982年、若者をターゲットに国鉄が販売した「青春18のびのびきっぷ」。
現在の「青春18きっぷ」の元祖。
当初より利用に年齢制限はなく、一日普通列車乗り放題のきっぷが3枚。2日間乗り放題の切符が1枚という組み合わせだった。
この青春18のびのびきっぷの名称は翌年より青春18きっぷに変更になり、現在に至る。

つまり、わずか一年しか存在しなかった「青春18のびのびきっぷ」。
チラシとはいえ結構希少価値(笑)
このきっぷを実際に購入して使ったかどうかの記憶はない。

利用期間や、きっぷの形態は何度か変更などがあったが、きっぷが一枚に集約されるようになってから、5日分使い切るころにはきっぷがボロボロになっていてちょっと嫌だった記憶がある。
1枚にしたのは恐らく、ばらして転売するのを防いだのだろう。

普通列車乗り放題の青春18きっぷ。
最近では毎年のように廃止になるのではないかとファンから危惧されている。
最近のJR、利益第一主義が見えるので、儲からないと思えばすぐに切る。
ローカル赤字線も切り捨てたいんだろうと想像する。
只見線が11年間も復旧しなかったのも、その一例かもしれない。
昨今、災害による不通が起きると、本当に復旧が遅い。
おそらくJRは、言葉は悪いが災害不通を利用し、復旧には莫大が経費が掛かり、その後も収益が見込めないことを理由に、バス転換を望み、赤字ローカル線の廃止をもくろんでいるのではないだろうか。
これがかつての国鉄なら、一刻も早く復旧を目指していたであろうと思う。
しかし、JRは民間企業。利益を上げねばならない。
それはよくわかるが、鉄道は交通インフラの要。
簡単に廃止といわれても、沿線住民は困惑する。
企業全体が赤字にならない限り、赤字ローカル線も維持していってもらいたい。

そして、JRは新幹線が開業すると、並行在来線を手放してよいことになっている。
並行在来線は地元自治体などによって第三セクター化されて維持されていく。

赤字ローカル線の廃止、並行在来線の第三セクター化で、青春18きっぷも使える距離が大幅に減った。