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五島レトルト加工プロジェクトが全国紙に取り上げられました

以前のnoteに書いた「レトルト加工プロジェクト」の内容について、読売新聞のほか、かなりのメディアで取り上げていただきました。

詳細についてはnote記事に記載しているのですが、簡単に説明しますと以下となります。

①対象は五島市で飲食業を営む法人、個人
②加工分担について、原材料調達や一次加工から当社が行うか、最終の加圧加熱殺菌のみ行うか選択可能
③レシピについて、今回の目的以外には使用いたしません(当然ですね)
④料金は原材料費や水道光熱費などの実費分のみご請求
⑤最小ロット100袋~ご案内可能
⑥当社の販路をご活用いただけます


そんな内容のプロジェクトを、いろんなメディアさんにご取材いただくこととなりました。

2月18日付け読売新聞(全国版)の記事はこちらです。

読売新聞210218

1月には地元長崎新聞や、長崎国際テレビにも取り上げていただきました。

2101長崎新聞 レトルト加工プロジェクト

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当社としては、「コロナ禍におけるインバウンド需要消滅によって苦しむ五島の飲食店が少しでも潤えば」という想いで始めた取り組みでしたが、メディアさんからすると、以下のように取り上げたくなるような要素があったのかもしれません。

①地域との絆を大切にする姿勢
②対コロナで離島の企業が試行錯誤する姿勢
③ピンチをチャンスに転換しようとする姿勢

①地域との絆を大切にする姿勢

当社としては上述のとおり、そこまで深く考えていたわけではなかったのですが、結果として考えてみれば、レトルト製造させていただいた飲食店様からは、
・「店舗閉店中もレトルトカレーだけは販売することができた」
・「コロナ後も店舗だけでなく島外出荷という販路のリスク分散ができた」
・「コロナ後は店舗+レトルト食品でむしろプラスの売上が見込める」
というお声のように皆さまから感謝いただける取り組みとなり、当社としても大変嬉しく思っています。
(今後は利益も少しいただくことになりますが・・・)

②対コロナで離島の企業が試行錯誤する姿勢

コロナ禍で特にインバウンド需要が消滅した地方地域が苦しんでいるのは各報道の通りですが、特に五島は2018年の潜伏キリシタン関連遺産の世界遺産認定により、急激に観光需要が伸びている島でした。

当社のおみやげ&カフェ店舗も毎月、前年同月比で2倍以上を記録していたほど好調でございました。

そこでこのコロナによるダメージ、、ということで、地方の中でも特に五島の状況は厳しかったように思います。
特に医療体制が万全とはいえない事情もあったので、外部からの観光客の方々に対しては厳しい目で見られる方も少なくなく、またそれを察知する観光客の方々もさらに五島を避けるという循環にあったように思います。

そういった状況で、当社のように五島に本社をおき、たまたまレトルト加工により島外での需要、さらに今だからこその巣篭もり需要に対応できる会社が動いたということに、メディアさんにもニュースバリューを感じていただけたのではないでしょうか。

当社がレトルト事業を行っていたのは(もちろん理由はありますが^^;)、このタイミングではたまたまであり、それが離島地域としては珍しい取り組みということで見つけていただいたのだと思います。

③ピンチをチャンスに転換しようとする姿勢

ここは私としても意図的に考え抜いたところです。実はこのレトルト加工プロジェクトの前に、五島市との間に災害時救援物資供給協定を締結し、さらにレトルトカレーを3000袋贈呈するということを行っておりました。

これは台風や津波などで本土と五島の物流が寸断された場合、島民にとって最も大事な物資である食料が不足した際に、当社が可能な限り優先的に五島市に物資を救援するというものです。

これは昨年の2月末ころに「中国でコロナが流行している影響で、日本へのトイレットペーパー供給が不足する」という噂(結果的にはデマ)が流行った際、五島でもスーパーから一気にトイレットペーパーがなくなるのを見て咄嗟に考えた取り組みでした。

その後、徐々に日本に影響が出始め、五島の観光需要が消滅するなかで「守り」だけではなく「攻め」も含めて「なにか五島のためにできないか」と考えたのが今回のレトルト加工プロジェクトでした。

上述の以前記載した記事のとおり、五島の飲食店様にも以下のようなメリットがあります。

①島内だけでなく、島外出荷が可能となり、販路を分散。収入減を抑えられる。
②賞味期限が長いので、在庫消化のペースをコントロールしやすい。
③「自分の店」「自分の地域」の味を全国の方々に知ってもらえる。
④アフターコロナの世界で、むしろ成長するチャンスがある!

もちろんまだまだピンチのほうが大きいとは実感していますが、コラボした皆さまが「チャンス」に変えられるきっかけになりそうな予感もしているだけに、現時点では若干ながらも手応えを感じています。

当社として感じること

当社としては、このプロジェクト単体では実費のみの請負であり、すぐに利益のでるモデルではありません。

ただ、
・このようにありがたいことにメディアに取り上げていただけている
・地域の方々に喜んでいただけている
・製造のノウハウをためることができている
ということで、大きなメリットも頂けていると感じています。

また、なにより当社の経営理念である、「地方から、日本を元気にする企業のモデルとなる」を具現化した第一歩なのかな、とも実感しているのです。

コロナで苦しむ地方の皆さまが、当社の取り組みや姿勢を見て、少しでも前向きな気持になっていただければこれ以上ない幸せです。

また、もし各地のこだわりの食材をお持ちだったり、飲食経営をされている方でレトルト加工にご興味がある方がいれば、以下ページより当社までぜひご連絡くださいませ。可能な限り応対させていただきますm(_ _)m

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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