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私は彼らと、彼らの歌がやっぱり大好きだ。

こんにちは。ほしまるです。

子供の頃から大好きなのに、
ある時からずっとずっと
心の奥底に閉じ込めて封印していた

大好きなのに、
大好きだと公言することを
ある時から止めていた

そんなアーティスト、バンド。

今日はその存在について語りたいと思います。

☆☆☆

1:テレビの向こうで、
彼らはハチャメチャに盛り上がっていた

ジャンル問わず音楽を聴くことが好きだった母

音楽好きであるかどうかはわからなかったけれど
気に入った曲、アルバムがあればレコードを買ってきて、嬉しそうに聴いていた父

そんな両親から生まれた私は、特に母の影響を多分に受け
音楽を聴くことが日常になっていました。

私だけでなく妹も、母の胎内でいつも母と一緒に音楽を聴いていたせいか
音楽のある空間というのは全く違和感がなく
むしろ楽しんで育ちました。

そんな母の影響をもろに受けて、子供の頃から大好きだった洋楽とはまた別に
私は子どもながらも いつしか 日本のあるバンド、アーティストの虜になります。

物心ついた時には既に彼らに魅了されていた私。

彼らを初めてテレビで見たときの衝撃は忘れられません。

なんでこの人たち、
ここまではしゃいで歌ってるんだろう?

なんでこの人たち
こんなにハチャメチャなのに
めちゃめちゃカッコいいんだろう?

テレビの向こうの彼らの放つエネルギッシュな魅力、
そして【ふつう】に歌っていないかっこよさ

たまらなくキラキラ見えて。
私は子どもながらにファンになりました。

今の言葉で言うなら

沼に落ち、

彼らが私の推しになる。

そうなるまで時間はかかりませんでした。


2:周りと音楽の趣味が合わなくても、
そんなことは関係なかった

小学生高学年、そして中学入学してから。
その頃周りの同級生女子の話題は
チェッカーズだったり、光GENJIだったり、少年隊だったり。

私が好きな日本のバンドは、彼女らからみれば
「おっさん達」であり
私が好きな洋楽も、なぜだか私の周りでは殆ど話題になりませんでした。

パソコンやスマホも普及し、SNSという存在がある現在では、TLに頻発に流れてくるRTがあります。

学校とか周りでファンがいないので、
語れる存在が欲しくてアカウント作りました。
フォロー、RTしてくれたら嬉しいです!

そんな中高生のつぶやきを見るにつけ、
ああ、彼ら彼女らは、あの頃の私と同じだ、
そう思います。

実際、私のSNSのフォロワーさんにも、私の年齢だと子どもと言ってもおかしくない年齢の中学生、高校生たちが存在します。

リアルタイムで知らなかったことを、YouTubeや
フォロワーさん達の思い出話やシェア画像、動画で知り、嬉しそうに喜ぶつぶやきを見る度に
あの頃、SNS、少なくともパソコンがあったら
私ももっと楽しかったんじゃないか、
そう思うこともあります。

やっぱり、好きな対象(推し)のことを同じ熱量で語れる存在って貴重だと思うからです。

中学三年の頃。
活動を休止していた、周りからは「おっさん達」扱いされていた、大好きな日本のバンドが活動再開することになりました。

新曲、アルバムリリース。
そして全国ツアー。

この時初めて、私は彼らのステージを初めて目にすることになります。

とはいえ、当時は、パソコンやスマホでの先行予約は皆無。
寝耳に水の出来事で、まだファンクラブに入っておらず、一般で難関チケットを取るにはひたすら一般発売日にプレイガイドで電話でチケットを獲得するしか方法はありませんでした。

当時のことは今でもよく覚えています。
何度かけても 電話が繋がらず ツーツーという音を聞くか、
「ただいま電話が込み合っていて繋がりにくい状態です」
というアナウンスばかり。

何度も何度もトライして。
時間ばかり経過していき、泣きそうになっていました。

諦めかけていたその時。
トゥルルルル...
なんと電話が繋がったのです。

嬉しいやら焦りやら色んな感情でオペレーターの女性とうまく話せたか覚えていませんが
母と私の二枚、しっかりと確保してもらえた時の喜びは本当に忘れられません。

やっと、やっと彼らに会える。

肉眼では豆つぶほどの、ステージからは遠い遠い席でした。
それでも、ステージからの距離を感じさせないライブならではの臨場感。

それまでに、ライブやコンサートに行ったことはあっても、
やっと大好きな彼らに会えたという意味では
嬉しい涙で顔をぐしゃぐしゃにしながらも
一緒に歌って、声をがらがらにしたあの日の思い出は、私にとってかけがえのない思い出です。


3:イントロを聴くだけで
私は泣きそうになるんだ

その後、バンドのボーカルであり、ソロでも活躍していた私の大好きな彼は

とある映画の監督をしました。

主役もオーディション。

もう、ここまで書けば、お分かりの方もいらっしゃるでしょう。

そう、私が子どもの頃から大好きなバンドは

サザンオールスターズ

であり、

大好きな彼は まさに

桑田佳祐さん。

彼が監督した映画は 稲村ジェーン。

映画そのものはヒットとは言えなかったでしょうが
挿入歌はもちろん 特に主題歌 の 真夏の果実 はヒット曲となりました。

稲村ジェーンの挿入歌の一つ

希望の轍。

実はこの曲、厳密に言うと、サザンオールスターズ名義の曲ではありません。

稲村ジェーンのサウンドトラックには、もちろんサザンオールスターズ名義の曲もありますが。
曲によっては演奏メンバーが異なるのです。

現にこの希望の轍も
ボーカルが桑田さん、

ギターが小倉博和さん、原田末秋さん


キーボードが小林武史さん

というメンバーで演奏収録されました。

サザン、桑田さんの曲はイントロのメロディが印象的で
ファンならずとも、イントロを聴くだけで
あ、サザン!(桑田さん!)とわかったり、あ、あの曲!となることが多いかと思います。

特にイントロのメロディが美しく、イントロを聴くだけで泣きそうになる曲が幾つもありますが

中でもこの希望の轍は 未だに、あらゆる場所でイントロが流れるだけで、涙が出そうになるほど大好きな曲です。

美しいイントロから、テンポが少しずつ上がっていく心地よさ。
様々な場面で使われることが多いのも
この曲の、心地よい躍動感というか
まさにタイトルの通り、希望をイメージさせるような
そんな明るい光を感じさせる曲だと思います。


4 :サザンの年越し 無観客ライブ配信を観た

学校など身近にサザンのファンがいなかった私ですが
その後はファンクラブに入り、幾度もライブに足を運びました。

ライブのために遠征したこともありました。

洋楽、サザンといえば ほしまるちゃん
気づけば自然とそんな形で周りも認識していたし
ことサザンにおいても私の熱量はかなりのものでした。

けれど、そんな私にとってある出来事がきっかけで
サザンの曲が聴けなくなっていました。

両親と妹の死です。

特に母の場合、母がいなかったら、私がこんなにもサザンを好きになることはなかったし
母と一緒に初めてサザンのライブへ行くなんて思い出もなかったかもしれません。

妹の場合、以前記事にした通り、妹が福山雅治さんの大ファンだったので、福山さんとサザンが出る番組は一緒に観たり。
同じライブイベントに出演した時には妹と一緒に行ったこともありました。


福山さんの曲を聴くと妹を思い出し、苦しいほど悲しくなるのと同じように

なんとサザンの曲を聴くと、母、妹を思い出し
悲しくて悲しくてやりきれない思いになっていたのです。

そんな私は、サザンの曲を自発的に聴くことを封印し、
サザンのファンであるということを口にしなくなりました。

バカみたいですよね。
大好きなのに、封印するなんて。

自分自身で、【悲しくならない選択】として大好きなサザンを封印したのに、
心のどこかでは、やはりずっと辛かった。

名実共に日本を代表する、唯一無二のレジェンドであり、進化し続けるバンドゆえに
かるーい感覚で

「私(僕)この曲好きなんだー」
「サザン最高だよね」

なんて言われたり、そういうつぶやきを見たりすると

私もそう思う!
というか私、大ファンだし!

って言えないもどかしさ。

辛かったなぁ...

でももう、そんなバカげたこと止めよう。
好きなものは好きなんだ。
涙が出ても、色んな思い出が溢れても
サザンが大好きなんだ。

そんな気持ちから、バカげた鎖を解き放ち
久しぶりに、サザンのパフォーマンスを堪能しました。
年を重ねても、変わらない、愛すべきメンバーたち。
演奏、歌だけでなく様々な形で、視聴者を勇気づけて、元気にしようとする彼ら。
ああ、これだよ。大好きな彼らは本当に最高で
昔から変わらないんだ。

絶妙なセットリスト。
サザンならではの大がかりなお祭り。
最後に打ち上げられた花火。

本当に本当に、良いものを観させてもらえました。

封印を解いて、好きを取り戻して良かった。

綺麗な花火を見ながらそう思いました。

何度も何度も泣かされたけど(笑)

希望の轍ももちろん泣かされました。

だって演奏も歌声も今も変わらず素敵なのはもちろん

轍をイメージさせるような
客席を使ったキラキラ輝く綺麗な光景に
泣かされました。

大丈夫、これは希望への道だよ
そんなメッセージが込められている気がして。

また会えるよ。そんな気持ちが込められている気がして。

☆☆☆

私は、サザンオールスターズが大好きだ。

もうこの気持ちを封印したりなんて絶対しません。



#私の勝負曲

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