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生きた日々に悔いはない:ミュージカル「コーラスライン」

(ヘッダー画像は 2018年8月 ブロードウェイミュージカル「コーラスライン」来日公演アンコール時に撮影したものです)

先日、私には願ってもいないハッシュタグがあることに気づきました。
ミュージカル!! 観劇レポ!!
わー!!待ってました!
私のためのハッシュタグじゃないですか。
そんなわけで、いつも以上にノリノリな気持ちで書かせていただきます。

ブロードウェイミュージカル「コーラスライン」(A CHORUS LINE)。
1975年にブロードウェイ初演以降 人気を博した代表的な作品、トニー賞を多数受賞しました。

また日本でも劇団四季が1979年から幾度も上演してきた作品です。

1985年には マイケル・ダグラス主演で同名の映画「コーラスライン」が上映されました。


私がこれからお話する公演は 、私が大好きなミュージカル作品の1つ コーラスラインの紹介、そして東京 渋谷の東急シアターオーブで行われた 2018年8月の来日公演についてです。

皆さんも少しでも雰囲気を掴めるように
Spotifyのではありますが
ブロードウェイキャスト版の コーラスライン、リンク貼っておきますので ぜひお聴きになってみてくださいね。

ミュージカルに縁のない方々、
コーラスラインを知らない方々でも
恐らく 「One」という曲は聴いたことがおありかと思います。

以下の劇団四季 「コーラスライン」ダイジェストにも入っています。

以前、ビール飲料等のCMに使われていたこともありますね。

そしてそして。
さらに、【行った気分になれる】ように
オンラインガイドさながらに
当時撮っていた携帯の写真と共に
渋谷駅、劇場入るところから 載せてみたいと思います。

渋谷駅から ヒカリエ、東急シアターオーブへ

この日は、用事があったので、まず渋谷の109方面出口へ。

でーん!と、安室ちゃん(安室奈美恵さん)のポスターが。

そして、東急シアターオーブがある ヒカリエへ到着です。

そうでした、この日はヒカリエで安室ちゃんの写真展だったかが催されていたんですよね。

エスカレーター、そしてエレベーターで
シアターオーブのある上の階へ。

シアターオーブ階に到着です。

こんなところに案内も。

ワクワク。

さらにここの柱にあるエスカレーターから
ロビー階へと上がります。

入り口から入場すると。

じゃーん。

大型ポスターがお出迎え。

奥では、公演パンフレットや公演グッズを購入できます。

暗くなってきたロビー、ホワイエはこんな感じ。

休憩時間のある作品の時はここでくつろげます。

そろそろ、席につきましょうか。

では、ここからはミュージカル 「コーラスライン」の本題へ参ります。

ミュージカル「コーラスライン」:栄光と挫折

コーラスラインは 私の人生に大きな影響を与えたミュージカルでした。

まだ10代前半の中学生の少女が なぜ貯めたお小遣いとお年玉で 高いブロードウェイキャストの来日公演「コーラスライン」チケットを購入したのか?

それは、既に観ていた劇団四季のコーラスラインに衝撃を受けていたから。
そして、そのまま、取りつかれたように 映画コーラスラインを何度も擦りきれるほど観て。
カセットも擦りきれるほど聴いて。
ブロードウェイのキャストで観られる日を心待ちにしていたからです。

コーラスラインは 華やかな舞台に見えますが、
一言で言えば、栄光と挫折。
それだけでなく夢に向けた努力や絶望、希望のつまった物語です。

オーディションに集まった キャリアも性別も異なる人たち。

このオーディション。
スポットライトを浴びる メインキャストのものではなく、(バック)コーラスダンサーのためのもの。

コーラスライン、というのは、稽古中の舞台に引かれた線のこと。
この線から前に出る主要キャストと
バックのコーラスは隔てられます。
メインの主要キャストと バックのコーラスダンサーとの境界線が コーラスライン。

そのため、オーディションに受かっても、そのコーラスラインから前に出ることは許されないのです。

けれどもそのオーディションですら、合格と不合格で人生を二分してしまうという過酷なものです。

このオーディションで、演出家ザックが受験者に要求したこと。

「君たち自身のことが知りたい。」
「履歴書に書いていないことを話してくれないか?」

これが、コーラスラインの 物語の本筋です。

皆、それぞれ 生い立ちや悩みを赤裸々に語り始めます。

誰にも言えなかったカミングアウトをする者も。

そうしてまで話すのはなぜかというと

「この仕事がほしいから」。

物語のラストでは、このオーディションで合格したものが
金の衣装に身を包み、横に並び、コーラスダンサーとして踊ります。

What I Did For Love:邦題「愛した日々に悔いはない」

物語の中の曲の一つです。

演出家ザックは オーディション受験者に 質問を投げ掛けます。

「このオーディションに落ちたら、踊れなくなったらどうするのか。」

その答えは ある一人が先導して答えた
「なにが起こっても悔いはない」
だったのです。

10代の頃からこの歌詞に魅せられて来ました。

悔いはない、なんて言えるほど 
私にはこの先、そこまで頑張れるほど好きなことができるのかな?
   
答えはYesでした。

私自身も、悔いはないと思えるほど打ち込めたものが これまでにありました。
今、その世界から放れていても、
頑張っていた日々に、私自身も悔いはないです。
そして、何よりも
私が未だに舞台・ミュージカルを愛してやまないのは、
下手くそなりにも中学・高校で演劇部だったこと、
そして、ミュージカルに魅せられたのは このミュージカル 「コーラスライン」、そして「レ・ミゼラブル」がきっかけでした。

最後に

そんな ミュージカル「コーラスライン」。
2006年のコーラスライン再演の際、
出演をかけて 3000名もの応募者の中 行われたオーディションの様子を納めた映像があります。
2008年ドキュメンタリー映画「コーラスラインにかける夢」というものです。

この映画は コーラスライン、ではなく。
あくまでも 当時 10数年ぶりにブロードウェイでコーラスラインが上演されることになり、そのキャストをめぐるオーディションの様子を描いた映像です。

オーディションの中に日本人受験者の方もいらっしゃることで
当時、大きな話題になりました。

華やかなショービジネスの世界 ブロードウェイ。
ブロードウェイに興味を持つ方やコーラスラインに興味を持たれた方は 【予備知識】としてご覧になるとよいかと思います。

この作品を最後に挙げたのは理由があります。

「コーラスライン」自体もまた、作品内でのオーディションさながらに 役を勝ち取らなければ
舞台には立てないという、現実です。
オーディションに受かっても、落ちても
人生は続いていく現実。

夢を叶えて、日本にも来日してくれた
「コーラスライン」女性キャストの一人が
私のインスタグラムを見て、コメントをくれたのが本当に嬉しかったです。

そんな彼女は、コロナ禍で仕事を失いました。
先日、ブロードウェイが再開されたけれど
彼女は全く違う仕事をしていて。

それでもいつかきっとまた、ブロードウェイの舞台を目指すのではないかな。
そんな風に思います。

コーラスライン 。

オーディションで語られる多くは とても胸が締め付けられます。
LGBTQなどの問題含め、育った環境での悩みや苦しみを扱った作品だと思います。

振り返ると、もう私自身も30年以上
舞台・ミュージカルに魅せられていますが
コーラスラインしかり、作品がオマージュとなっている ミュージカルや映画も近年多く見受けられることから
やはり、これまでもこれからも多くの人たちに影響を与える作品なのではないかなと思いました。

☆ 

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

最後に、この写真撮影時の来日公演では、
アンコール時のみ、ステージの撮影が許されていたので
そのアンコールの際の画像を貼ります。
(感動と緊張で震えていてぶれてますが。すみません。)


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