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きょうだい児の婚活1

障害を持った妹がいる”きょうだい児”で、母も障害持ちだが昨年結婚した私の婚活について話そうと思う。

きょうだい児で、結婚どうしよう、と思っている方に、私の経験を一例として伝えられたらと。
検索すればネガティブな情報ばかりがヒットする中で、少しでもリアルな話を伝えたい。

そして、ただ漠然と夢見ていたら手に入ったような棚ぼた的なものでも、スピリチュアル的なものでもなく、私が経験を積み重ねたものであると伝えたい。

ここに書いている婚活の中身は、一般的な婚活なので、普通に婚活をしている方にも読んで頂ける内容かと思う。

結婚願望強め、
超恋愛体質なきょうだい児だった。

子供の頃からずっと、結婚したい派だった。
何故なら"普通の家庭"に憧れていたからだ。
"普通の家庭"なんてどこにもなく、私が普通だと思っているご家庭にも何かしら問題はあるかもしれないと、頭では分かっているが、自分で自分の家庭を作りたかったんだと思う。

私は美人でもスタイルがいい訳でもないが、今まで付き合うだけなら、自分が付き合いたいと思った人と付き合ってきた恋愛体質だ。
(無意識に付き合えそうな人を選んでいたのかもしれない)

今だから言えるが、彼氏と付き合うといつもこっそり結婚相性占いをしてしまっていたし、相手の苗字と自分の名前の語呂合わせが良いかどうか書いてみたり、、、20代半ばまでは恋に恋する乙女を地でいっていた。

家族のことは大好きで、それでも少なからず家庭環境にコンプレックスを抱いていたため、そんな私が結婚するためにはどうしたらいいか一生懸命考えた。
元々恋愛体質ではあったが、婚活すると決めてからは、さらに恋愛や結婚について研究することとなる。

プロポーズを期待した28歳11カ月、
呆気なくフラれる。

私がちゃんと婚活しようと思い始めたのは28歳11カ月頃。
それまで恋愛楽しむマインドで突っ走ってきた私だが、29歳の誕生日が近づき、2年付き合った彼氏からのプロポーズを期待していた。

30歳までに結婚したいという焦りもあり、
あろうことか、誕生日の1カ月前に、
「誕生日に婚約指輪がほしい」と伝えてしまう。
が、それを機にものの見事に振られてしまうのだ。

今ならわかる、何故フラれたのか。
今ならわかる、もっと前から結婚したいと伝えてお互いの意思確認が必要だったと。

容姿が優れていたり、何か秀でたものがあったり、一目惚れされる様な人物でない限り、
プロポーズというのはある日突然サプライズでやってもらえるようなものではないのだ、
という事実を初めて認識した出来事だった。

結果的にその彼とは別れたことで気づきもあり、別れて正解だったと思っている。
お互いいい年で、遠距離で行き来しながら頑張って2年付き合ったにも関わらず、将来についての話が全く出なかったし、自分からも出せなかったのだ。彼は見た目が好みだったこともあり、彼の前では自分をさらけ出せなかった。

障害のある家族たちのことを受け入れてもらえるだろうかと不安にも思ったが、そう思っていることすらも話せなかった。
その時その時を楽しむだけの関係で、遠距離だからいつも旅行の様な楽しさがあったが、同じ方向を見て歩く夫婦にはきっとなれなかった。

29歳、結婚相談所と
マッチングアプリの併用に走る。

今まで何度も出会って別れてきて、
失恋するも、切り替えは早い。
29歳の誕生日を迎え、20代最後の1年を後悔のない様に生きねばと決意する。
ここで、もし"普通の家庭"で育っていたら、仕事のキャリアアップに舵を切っていたかもしれない。
しかし私の持つ限られた資産の中では、
婚活に使えそうなものは"ギリギリの若さ"しかないとの認識があり、今力を注ぐべきは婚活だ!可能性があるものは全て試したい!という考えで、結婚相談所に入会した。

相談所では、ギリギリ20代だったこともあり、
20代向けのお得なプランに加入することができた。
29歳、結婚に対する焦りがあることを自覚していた私は、アプリで既婚者とマッチングすることを警戒し、独身証明書を出さなければならない点や、初めから結婚を意識した話ができる相談所にメリットを感じていた。
が、私が使っていた相談所のシステムだと、プロフィール紹介されて、いいねしてメッセージを送りあって、デートして、、、行っていることはアプリと大差なかった。
お願いすればお見合い相手を組んでもらえる様だったが、あまり気が乗らなかった。
お見合いで紹介して頂いても、実は家族に障害者がいます、、、と後から伝えなければならないことに後ろめたさを感じていたのだ。

アプリと相談所を併用し、毎日誰かとやりとり、週末はいつも誰かとデートに時間を使っていた。
結婚相談所で出会った方々とも、1回目のデートも楽しく過ごし、2回目のデートにも誘って頂けたが、2回目は皆お断りして関係を深めることはできないでいた。
私の感覚では、アプリよりもその人自身に興味を持ちにくいというか、親しくなりづらかった。

私にはアプリ婚活が向いていた理由

結果として、アプリで出会った方とお付き合いすることとなり、結婚相談所は使い始めてから約2か月で休会することになった。

実はこの時付き合った彼とも価値観が合わずに半年で別れ、のちに現在の夫とお付き合いすることになるのだが、先に私がアプリ婚活が向いていた理由をお伝えしようと思う。

結婚相談所に入会している男性は、同じ様に保守的な考え方であったり、親に促されて登録している場合もある。

ここからは私の偏見も入った推察だが、
その様な男性は若さや容姿以外にも、恐らくごく一般の家庭で育った良識のある女性か、家柄がマッチする女性を求める割合が高いのではないか、ということが頭から離れなかった。

実際にはそんなことないかもしれないし、アプリであろうと総合的に良いとされる女性を求めるのが常だとは思うが、
そういった女性を求めて入会し大金を払っている男性に、後から実は家族に障害者がいますけど受け入れてね!というのはやはり後ろめたかった。

受け入れやすい程度の障害であれば問題ないとは思うが、母がまるで落ち着きがない子供の様な状況、プラス妹も、という所で遺伝を気にされると思った。
お見合いする様なお家柄に嫁ぐのはお相手のご両親に反対を受ける可能性が高く実現性が低い。

何より、趣味が合う人の中から探す、という点においてはやはりアプリの方が利用者が多い分探しやすかった。
私が相手に求めることといえば、趣味が合うことと穏やかさ、フィーリングが合うことくらいだったので、わざわざ相談所を使わなくても良かったのだと、利用して気づいた。

それでも、いろんな方とお会いすることで自分が大事にしている価値観に気づいたり、いろんな考え方に触れたり、学びは多かったので後悔はしていない。

もしきょうだい児の方で、アプリでも全然コミュニケーションとれるよ!という方はぜひアプリをおすすめする。
自発的に婚活するのが苦手な方は相談所に頼るのもいいかもしれない。

引き続き、結婚するまでの婚活記を書こうと思う。

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