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弱視難聴で映画を楽しむ

こんにちは、こんばんは。重複障害の現役女子大生ゆめほです!

この間所属している事務所のレッスンで映画館に行きました。もともと映画は好きなのですが、難聴になってから行っていませんでした。さらに最近視覚障害も加わりより避けるようになっていました。レッスンの前も「音と映像で楽しむものなのに弱視難聴で楽しめるだろうか」と不安もありました。今回は弱視難聴の私が実際に映画館に行ってきたレポートを残そうと思います。


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重複障害を持つ現役女子大生タレント金子夢歩です!様々な疾患・障害を抱えながら色々なことにチャレンジ中✊
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映画を見るまで

映画といえばポップコーンとジュース!ということで購入したはいいものの私は片手に白杖をもっていたので持つのが大変でした。チケットも持とうとするとポップコーンは持てなかったため他の人に持ってもらいました。今回は事務所の皆さんと行ったので察してもらい、すぐにサポートしてもらえましたが、一人で行く際はスタッフさんにお願いする必要がありそうです。

スクリーンに向かう途中の道はだんだん暗くなっていくような感じでした。私は視覚障害の影響で羞明(明るいと眩しくて見えなくなる)と夜盲(暗いと見えにくさが増す)があります。暗いところは苦手で白杖をしっかり使って行きました。スクリーンに入る時階段があったのですが、その際スタッフさんが「こちら段差があるためお気をつけください」と誘導してくださいました。これがとてもありがたかったです。暗い✖️階段は一番苦手なので…

階段を登って座席に座ろうとしたのですが暗くて全くわからない!!同じタレントの子に誘導してもらってなんとか座れました。座席がどこにあるかわからないし、座席の番号もどこかわからない状態でした。

映画上映中

今回初めて補聴器をつけて映画を見ました。補聴器は設定で自分の苦手な音を小さくしてくれるのでうるさいと感じることはなかったです。いきなり大きな音がしてびっくりすることはありましたが。ただ今回見た映画は字幕がついていなかったのでセリフが聞き取れないことは多々ありました。でも内容は理解できて楽しむことができました。字幕メガネというものがあるみたいなので今度それを使ってみたいなとも思いました。

映像に関しては、後ろの席に座ったため私の視野の範囲内で映像全体を見ることができました。私は視野狭窄があり、周りの視野が欠けて真ん中が見えるという見え方になっています。座席が前の方だと映像全体を見るのは難しかったと思います。ただスクリーンから離れることにはなるので視力の問題はでてきますが…それでも自分が心配していたより楽しむことができました。

映画は暗闇で比較的強い光の映像が流れます。羞明がある私は点滅などが苦手なので心配していました。やはり途中で少し気分が悪くなり目をつむるときもありましたが、それで対処できました。途中外に出て休む可能性もあるなと思ったので、次に行くときは事前に出入り口は把握しておこうと決めました。

線維筋痛症・筋痛性脳脊髄炎の痛み・倦怠感で長い時間座っていられるかも心配でしたが、椅子のクッションが柔らかく、楽に座っていることができました。ここは映画館によって違うので自分でクッションを持ち込むなど工夫が必要だと思いました。同じ線維筋痛症の先輩はペアシートを特別に一人で使わせてもらっていて横になったりできるようになっていました。

映画終了後

映画終了後もポップコーンを他の人に持ってもらい白杖を使ってスクリーンを出ました。出るときもスタッフさんが案内をしてくれました。強い光からの暗闇で見えにくさが増していたのでとても助かりました。

スクリーンから映画館入り口に出ていく途中はだんだんと明るくなっていく感じだったので急に眩しくなることもなく、心配していためまいも起きませんでした。ここも映画館によって異なると思うので、スクリーンを出てから少し休むなどが必要だなと思いました。

弱視難聴になって初めて映画館に行って

補聴器を通して映画の音を聞くと聞き取れないことも多かったです。最近の補聴器はBluetooth対応のものが多くあります。映画の音が直接補聴器に届くようなものがあればもっと聞き取りやすくなるかもしれないと思いました。字幕メガネに関しては普通のメガネと一緒に使えるのか試してみたいです。

視覚障害に関しては自分の視力・視野に合わせて座席を選択する必要があることがわかりました。また眩しいと感じる場面もあるため遮光メガネをして見る、疲れたときは目をつむるなどする必要があるなと思いました。

痛みや倦怠感は同じ姿勢をとり続けているとどうしても出てきてしまいます。自分でクッションなどを持ち込むなど工夫がいるとわかりました。またリクライニングシートなどがあれば良いなとも感じました。

一番大切なこと

今回映画館に行ってみて一番大切だと思ったことはコミュニケーションです。事務所のレッスンで行ったので社長が事前に色々映画館に連絡をしてもらっていました。そのためスクリーンへの誘導やペアシートの使用など、スタッフさんがスムーズに対応してくれました。

いきなり映画館に行って色々とスタッフさんに手伝いをお願いするのは双方ともに困る事態になりかねます。事前にこのような障害があり、このようなことを手伝って欲しいなどを伝えておけば、実際に施設に行ったときにスムーズな対応をしてもらえると思います。

コミュニケーションをすることで自分も配慮をする側も気持ちよく過ごすことができます。これが一番大切だと気づきました。これから映画館や他の施設に行く際は事前に連絡をしておこうと思いました。


最近は合理的配慮の義務化で障害者に対しての配慮の話題が多いように感じます。何よりもコミュニケーションが大切だとこの記事で伝わるといいなと思います。


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