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新型コロナ担当看護師たちの記録

「青空ハウス」看護の記録

新型コロナウイルス感染症が拡大してから、各地の自治体ではホテルを借り上げて、そこを軽症者の療養施設にする政策をよく耳にするようになりました。

このたび、石川県の看護協会が、そうしたホテル借り上げの療養施設で働いた看護師たちの記録を本にして出版したというニュースがありましたので、今回はそれに注目してみます。

この本は1月30日に発売され、『「青空ハウス」看護の記録』というタイトルです。


思考力が無くなるくらい消耗

実際にホテルの療養施設で勤務した看護師たちの生の声です。当時のLINEの内容なども記録されています。

「今、コロナウイルスの中で呼吸している…そう思うと、強い緊張と恐怖感に襲われた」

「弁当の空き箱やカップ麺などのカップがむき出しのまま出されていました」

「思考力が無くなるくらい消耗します」


この施設では看護師は2人1組、24時間体制で待機して勤務していたそうです。

いくら看護のプロとはいえ、常に自らも感染の不安と隣り合わせで勤務されていたんだと、記録の臨場感から切実な気持ちになります。

ここのところずっと「医療崩壊」が叫ばれていますが、少なくともこうした現場から逃げずに向き合ってくださる人々がいて、日本のいまのコロナ禍をなんとか維持していることに、素直に、そして深く感謝したいと思います。


出版した理由

この本を出版した理由を、石川県の看護協会の会長は、

「このような療養施設が県にとっては必需品だということを痛感したので、当時どういうことに困っていたのか、困っていたけどこうやって解決したなど、自分たちの持っている記録を全部章立てして本にした」

「ホテルの療養施設では何をやっているのか知ってもらいたい」

「看護師もまた人であることを感じて欲しい」


などと語っておられます。

なかなか常人にはできないことを責任感と使命感で乗り切っているうえに、社会のために、後世のために、こうして記録を本にすることに脱帽です。

こうした活動によって、長引くコロナ禍における医療業界がなんとか維持されるよう、業界の人たちに任せるばかりでなく、私たち国民も噂などに振り回されることなく、このような努力に感謝しつつ日頃から予備知識を備えておきたいと思いました。


少し宣伝させてください。

コロナ禍のような緊急時は勤務シフトもすぐに編成し直し、何度でも作り変え、複数のルールや、複数のチーム編成などに対応する必要に迫られます。

「ほすぴタッチ」 
https://hospi.ai/ はそうした勤務シフトにこそ威力を発揮します。