風変わりな羊たちと良き羊飼い
第一章 赤い羊
ある日、白い羊から赤い毛をした羊が産まれました。
赤い毛をした羊を産んだ羊は、子羊のことを愛していました。
でも、他の羊たちから、「気味が悪い。」「羊は白い毛をしてるものだ。」「染色でもして直せ。」「赤くなるのは罪の結果よ。」などと母羊は言われたので、子羊を育てる自信を失い、子羊を捨てました。
捨てられた子羊は、泣きました。あんなに優しかった母羊が捨てたからです。
泣いている子羊がいるところに、羊飼いが通りかかりましたが、自分の所有してる羊でもないし、知り合い