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政治家への道⑥ 街頭演説その三

※こちらの記事は、Voicyの4月23日配信分をGoogleドキュメントで文字起こししたものをベースにしています。Voicyでは有料配信としているため、こちらの記事も有料とさせていただきます。ご了承ください。

街頭演説については今回で3回目、締めくくりたいと思います。これまで政治家としての優れた演説のスキルについて話しましたが、結局のところ重要なのは演説の中身です。私自身が試行錯誤してきた経験を踏まえてお話しします。

演説の中身は箇条書きに

私は伝えたいことを紙に書くことをおすすめします。まれに記憶力が良くて演説を丸暗記できる人もいますが、そのような人の演説はうまいとは限りません。私は極度に丸暗記が苦手だったので、最初からあきらめていました。負け惜しみに聞こえるかもしれませんが、丸暗記では「念」のある演説にはなりません。

まずは自分が何を伝えたいのかを項目ごとに箇条書きにしてみてください。丸暗記は融通が利きませんが、箇条書きで柔軟に話せるようになっておけば、場所や聴衆の反応によって柔軟に言い回しを変えることができます。

何度も強調しておきたいのは、人前で話す際に準備をしないまま価値のない話をするのは失礼だということです。通りすがりの人々にとっては単なる騒音程度の迷惑で済みますが、わざわざ聴きに来てくれた人々に聴くに値しない話をして帰すことは絶対に避けるべきです。演説に慣れてくると、聴きに来てくれて当然だと思う傾向があるので要注意です。私自身も戒めなければなりません。

駆け出しのころは動機が必須

私は、演説を3つのパート(動機、理念、政策)に分けることを皆さんに勧めています。特に駆け出しのころは、政治家を志した動機を語ることが重要です。時折、政治の権力闘争に興味があるという人がいますが、それは手段であって目的ではありません。そのような人が政治家を長く続けることはまれです。

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