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彼氏だと思ってたら既婚者子持ちだった①

なんでこんなに男運が悪いのか。
30直前で6年費やした元彼に婚約破棄されて、人間不信になりながら浅はかな付き合いをいくつかして、ようやくちゃんと好きになれた人は実は既婚者で子供が2人いることをクリスマス前に告白された。
いや、クリスマス当日でもその後でも酷だけど。

3か月ほど前に知り合いの飲み会で出会った人だから、当たり前に独身だと思ってたし彼の言葉をそのまま信じてしまった私がバカだったのか。出会った時にはすでに離婚調停中だったらしいが、まだ成立してないわけで、私って不倫相手にされてたんだなぁという事実が一番キツイ。
不倫とか浮気とかそういうの大嫌いなのに。
離婚することになった理由はざっくり言ってしまえば性格の不一致と親の同居問題。実際同居になるかグループホームとかに入ってもらうか、養育費についての話し合いが残っているらしい。

まだ短い付き合いだったけど、もう好きになってしまってたし、いろんな話もしてて。あーあれも嘘だったのかーとか、どこまでが本当だったのかわからなくて、まだ気持ちの整理がつかない。
彼としても早く言わなければと悩んだらしいけれど、なんで付き合う前に言ってくれなかったのかと責める気持ちでいっぱい。
共通の知り合いには自分からちゃんと話すからまだ伝えないで欲しいと口止めしていた様子。まだ相手を思いやる余裕がない。

本当のことを聞いた夜は涙が止まらなくて、うとうとして目が覚める度にあれは夢だったんじゃないかって。でもそんなわけなくて打ちのめされてるうちに朝になってしまった。
目が腫れてしまわないようにできるだけ上を向いて寝るようにしないと、なんて考えている冷静な自分もいて、ちゃんと仕事に行こうとするんだから大人だよな、と自分を褒めたい。
通勤電車の中でも涙が出てくるもんだからずっと気を張って大変だったけど、幸い仕事はすごく忙しくて助かった。余計なこと考えなくて済む。
ただお腹が減っているのは分かるのに、まったく食欲がわかないのは困った。それでも何かお腹に入れないとと口に運ぶけど噛むのがすごく億劫で昼も夜もほとんど入らなった。

このあたりで「私、悲劇のヒロイン気取りすぎじゃないか?」と冷静になる。何か辛いことや落ち込むことがあると、いつもこのどっかで聴いたフレーズを思い出す。
「よくある、話ね。たいくつーな、は・な・し♪」と言うやつ。
若い人達は知らないかな。頭の中で何度か歌って、そうだよな。
これってよくある話だよな、と落ち着いたところで彼に連絡を入れた。

案の定イブはお父さんの役割があるらしいが、25日はクリスマスランチの予約をしてくれているらしい。プレゼントも渡したいから会いたいと言ってくれたけど、恋人としては会えないからプレゼントは要らないと断った。
私も用意していたけどあげない。
行き場をなくしたプレゼントと、わくわくしながら用意した過去の自分が不憫だけど、私にもプライドはある。

楽しみだったクリスマスは話し合いの日になってしまった。
きっぱり終わりにするべきか。
少なくとも離婚が成立するまでは、恋人関係にはなれない。
奥さんの代わりに親の介護要員になる気もない。
そもそも、同居の話がなくなれば子供の為にも離婚しない方がいいのでは?
これから彼はどうしたいのか。
聞きたいことは山ほどあるのでそれまでに冷静に話せるように気持ちの整理をしようと思う。
よくあるはなしねー♪と笑い話になるだろうか。

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