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#10 万物への湧き上がる感謝を私もしてみたい とある遅読家の読書感想文『年収90万円でハッピーライフ』大原扁理著⑤「第三章 衣食住を実感する暮らし」「1「食」で、ひとはつくられる」より

万物に対する感謝を、私も湧き上がらせてみたい…。

この記事では、精神的ゆとり、穏やかさを少し取り戻せるのでは?といった内容をご紹介しております。

今回は『年収90万円でハッピーライフ』大原扁理著「第三章 衣食住を実感する暮らし」の「1「食」でひとはつくられる」から特に胸に響いた箇所を引用させて頂き、その感想を綴らせて下さい。



肉食か草食かどちらになりたいかと言うと、正直どちらにもなりたくないんです。できればそんなもん通り越して、草になりたい。襲いもしないし、逃げもしないし、無我。太陽と土と雨があればオッケー。酸素出したるから吸っとけ。踏まれても食べられてもまいっか。最強じゃん。わたしは草になりたい。p106

小学生の時に習った宮沢賢治の最も有名な詩、「雨ニモマケズ」と重なるものを感じました。

ヒドリノトキハナミダヲナガシ サムサノナツハオロオロアルキ ミンナニデクノボートヨバレ ホメラレモセズ クニモサレズ サウイフモノニ ワタシハナリタイ

大変おこがましい言い方とは思うのですが、なんてピュアな…。自分のけがれを痛感します…。

このように、基本は3食ですが、お腹が空いてなかったら食べないこともあります。どうしてもお腹が空いて眠れなかったら深夜に4食目を軽く食べちゃうことも。
量は少なめです。そんなに働いてないんですから。やっぱり、必要な分だけエネルギー摂るようにすると体の調子がいいんですよね。あ、たくさん食べると眠くなるし、体がだるくなるのがイヤ、というのはありますね。
わたしは何でもそうだけど、はじめに自分ありき、です。p119

私は必要以上にエネルギーを摂取してしまう衝動を抑えられません。

いつも食べ過ぎ。

しかも、味わうことを疎かにしがち。

私の場合、まず普段の食事の咀嚼からはじめようかと思いました。

まず自分が食に何を求めているのかを一度考えておくと、献立や買い物に迷うことが少なくなります。p121

自分が食に何を求めているかわからない、という人も大丈夫。もうひとつの基準は、これまたどういう環境でどういう生活をしているか、ということです。
最後に、これだけは忘れずに心がけてほしいのが、必ず「自分で実感する」というステップを踏むこと。p124

自分自身で判断することを、すっとばさないでください。そして定期的に微調整していくことを、ぜひ続けて下さい。これは終わりがなくて大変なようですが、これをやらないと「これさえ食べとけば健康って言ったじゃん!」と人のせいにすることになっちゃいます。p125

「これさえ〜しとけば…のはずなのに!」これよくあることで…、もう基本、他人軸、他力本願ばかりだったのかなぁ…と思い知らされたので、自戒を込め、引用させて頂きました。

あたらしい発見は新しい発見が欲しいときに探しに行けばいいんです。いつも探してたら疲れますから。p131

常に新しい発見を求めていて…、たしかに、何かと便利な現代、色々な情報をすぐに入手できるのだけど、結局、消化不良で…、を繰り返している今日この頃。

疲れやすいんです。

この辺りに原因あるのかなぁと。

本当に新しい発見が欲しいとき。自分にはしょっちゅうなのでもっと洗練できればなぁと考えさせられました。

野草を採りに行くときに注意しているのは、食べられる分だけ感謝していただくこと。p141

わたしは川辺なんかに行くときは、小さいゴミ袋を持って行って、心ばかりのゴミ拾いもついでにしてきます。感謝と「来年もよろしくね」というごあいさつまでして。p141

この野草は人間が好きなんだと思う。だって、アクが全然なくて、まるで食べられる気満々といった風情です。p146

いつも不思議なのが、自分が食べられないように、滅んでしまわないように毒をみにつける草だってあるわけですよね。なのに大葉くんは、毒や苦みや、トゲを身に付けるどころか、さあ食べなさいと言わんばかりにどんどん美味しくなり、さわやかな香りも放ちまくり、他の生き物に栄養をギブ&ギブするだけなんです。それを思うと目頭が熱くなるわたし。ありがとう大葉くん。えらいよあんた。p148

今回取り上げてさせて頂いた引用で、最も著者の御人柄を感じる文面だと思いました。

野草達に限らず、身の回りの自然、果ては万物に敬意を払ってらっしゃるように思えてきます。

しかもイキイキと、湧き上がるように。

損得勘定ばかり浮かんでしまう私。

自分の荒んだココロにハッとさせられ、同時にそれが潤っていくのを感じ、穏やかさを取り戻させられる、ほっこりする文面だと感じました。


今回、挙げさせて頂いた引用もまた、個人的に心酔です。

私の境遇がそうさせているのかもしれませんが、ココロに染み入るとはまさにこのこと。

他にも、引用させて頂きたい箇所はあるのですが、今回はここまでとさせて下さい。


改めて『年収90万円でハッピーライフ』大原扁理著、大変おすすめですので、ご興味の湧いた方、ぜひ御購入の上、御一読下さい!

ここまでお読み頂いた方、ありがとうございます。

次回もこちらの書籍の一部、紹介させて下さい。

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