認知症の方たちへ届ける音楽の役割とは
ヴァイオリニストでもある夫は、認知症の介護施設で働きながら、ご利用者さまのために毎月コンサートを企画し、先月とうとう、100回目を迎えることになりました。
周りからは、その価値が本当の意味では理解されていないとしても、わたしは家族として、また同じヴァイオリニストとして、誇らしい気持ちでいっぱいですし、彼を心から尊敬しています。
彼の想いに賛同し、数年前からわたしも度々参加させて頂いておりますが、全身全霊で真剣に聴いてくださる姿に、いつもこちらが癒されるばかりです。
皆さま不思議なことに、昔の唱歌や童謡を演奏すると、瞬時に記憶の回路が繋がり、大きな声で正確に歌い出すこと。
のみならず、
昨日会った職員さんを思い出すことも難しい方が、彼はもちろんのこと、2〜3ヶ月ぶりに会うわたしのことまでしっかり覚えていてくださって、お声がけくださること。
「会えるのを楽しみにしていたの」
と言われるたび、愛おしさにギューしてチューしたくなります(セクハラ)
本来であれば難しいはずの「新しい記憶の保持」が、音を通じることで可能になる不思議な体験をする度、益々、介護の世界での音楽の重要性を、考えさせられます。
ヴァイオリンデュオ『ホシトリバー』で演奏する Tiny Concert の様子☟
(夫婦並んで歩いている場面をお願いされたときは、恥ずかしくて死にそうでしたが、それも含めてお楽しみください。笑)
雰囲気をご覧頂いて、わたしも演奏してみたい!と思われた方は、是非こちらまでご連絡頂けると嬉しいです。
また、今回100回を迎えたことを記念して、スペシャルゲストをお呼びし、施設で音楽フェスを開催。こちらは、ご利用者さまとご家族のみの参加となりますが、日を改めて、9月24日に三軒茶屋のライブハウスで時間を拡大してお届けします。
こちらはどなたでもご参加頂けますので、席数は僅かですが、記念となるライブに、ぜひお越しください!彼はわたしとはまた違ったタイプのヴァイオリニストで、とても素敵なのですよ。
また今月は、オーケストラや、朗読劇+ミニライブなど、わたしとしてはちょっとめずらしい本番があります。昨日は朗読劇のリハーサルだったのですが、女優の和泉ちぬさんが語る、宮沢賢治「注文の多い料理店」に西原さんの素晴らしい音楽をのせた公演は全5回。暑い時期ではありますが、素敵な時間になるのではと今から楽しみです。
ご予約はお店やサイトに直接、もしくはこちらのメールまでどうぞ♡
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
暑さと共に、この夏を乗り越えて参りましょう!
この記事が参加している募集
いただいたサポートは創作活動を通して、皆様に還元していきたいと思っております。やさしいお気持ちに感謝です♡