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Tagebuch in Münster 7

2ヶ月ぶりとなってしまった更新です。

もう公演の記録などは別に上げることにする、としましょう。
というわけで、ここ2ヶ月の出来事をダイジェストでお届けします!


語学学校スタート

10月23日から語学学校が始まりました。
3ヶ月だけという短期コースではありますが、また一からドイツ語を学んでいます。

論文やドイツ語台本をせっせと読んでいたあの頃の自分は、もういません。文法はおおかたわかっているけれども

読めない!
話せない!
聞けない!

のコミュニケーションゼロ男が誕生しました。
よって、A2から勉強したかったところ、
A1から僕のドイツ語の勉強はやり直しになりました。

教訓「継続は力なり。これしかない。」

1ヶ月経った今でこそ、ようやくできない自分を恥じることはなくなりましたが、当初はとにかく恥ずかしかったです。

でも、最近は、まあ絶望的なまでにリスニングができないことを認めて、ひたすら単語とスクリプトの音読をやっています。
このおかげか、少しずつ聞き取れるようになってきたし、速読にも慣れてきました。日によって調子が変わるから、定着までにはほど遠いです。

後ろ指さすやつなんて、相手にしなきゃいいから、気楽に生きな!自分!

こんなこと言ってるから、人に不安を与えるんですね。
あたふた。

ひとまず今の学校は1月中旬まで通います。
そこまでにA2は取れていたい。
もう少しコミュニケーションを取れていたい!

パフォーマンス出演が二つほど決まる

知り合った日本人アーティストの方のご好意で、リーディングをすることになりました。っていうのが一つ。

もう一つは一緒に来ている(というか僕がついてきた)パートナーの校内展示でのパフォーマンスが一つ。

どちらも美術家とやります。

ミュンスターで出会った人と一緒に作品を作れることはとても嬉しいです。

日本でやってきたパフォーマンスとは少し違います。

日本では主に、音楽と一緒にやってきました。
僕はよく舞い、言葉を発してきたり、シャウトしてみたりしていたのですが、今回はそうではありません。

一つは、言葉と空間が大切なパフォーマンスです。
一つは、物体と思考が大切なパフォーマンスです。

これらは、発表という形式の中ではあまり取り組んでこなかったような気がします。
感じたままに、音と空間と温度とと共鳴し合う、のとはまた違っています。

より演劇に近いパフォーマンスのような気がします。
自分がやってきたもので一番近いのは、深緑の演劇まつり二日目で行った芸術村でのパフォーマンスかもしれないです。

とにもかくにも楽しんでいきます。

手に入らないビザ、焦る自分


Weihnachtsmarktも手放しに楽しめないぜ・・・

「無目的」というものは、本当に全て自分の責任になるのですが、だからといって周囲の人間に迷惑をかけない、というわけではない。
むしろ、その逆。迷惑しかかけない。
もちろんメンタル強者や無目的的目的を持っている人はその迷惑を迷惑を感じないかもしれない。
しかし、まあ、豆腐メンタル星は、そうはいかない。

手に入らないビザ、来ない連絡、閉ざされた対話

僕の毛の生えた様なドイツ語では太刀打ちできないため、現地の日本人に協力をしてもらい(もうほんと頭が土に埋まるぐらい土下座もの)、外人局へ連絡を取ってもらっています。
しかし、悲しいことに、対話はあまり成立していない様子です。
メールの返信が待てど暮らせどこないから、電話作戦をしてみたものの、

「メールをしてくれ」

の一点張り。
現在はご指定いただいた通り、メールをしているところですが、果たして本当に連絡が来るのか、怪しいものです。

ビザが来ないと困ることはたくさんあります。
特に、旅行お金については、ほんとうに大変です。

ドイツに留まらなくてはいけない

ビザが申請中なだけであって、発行はされていないため、私、ドイツにいるという身分証明書がほぼない状況です。いちを住民票みたいなものはあるのですが、ビザほどの効力を持っているものではありません。
そうなると、まず、旅行に行けません。
ようはドイツから出てはいけない状態になります。
EU圏内ならなんとか大丈夫だろう・・・のような話は聞くのですが、真偽の程はわかっておりません。確認したら最後。多分ドイツからは出られないでしょう。

閉鎖口座のお金が振り込めない(全員かはわからない)

ネットで閉鎖口座を作ったのですが、閉鎖講座から自由にお金は下ろせないため、現在、使えない多額のお金がそのままプールされているという状態が続いています。
ネットの仕事やご支援を賜り、なんとか食い繋いできたのですが、円安の煽りもあり、瀕死状態に追い込まれている次第です。
目の前にお金があるのですが、手を出せない。
くぅ!
いろいろ手順を間違えたみたいです。きっと。
ただ、これは全ての銀行の閉鎖口座でそうなるかはわかりません。
全部の銀行で口座作って実験とかはやりたくないですからね。

ドイツ国内での労働が一切できない

ビザが取得できていないため、たとえmini-jobであってもドイツ国内での就業は難しいです。正確にいうと、就労ビザの場合は、ちょっと違うらしいのですが、もしかすると企業や地域によって違うかもしれません。
実は無知な星は、抜け抜けとバイトの面接に行ったのですが、上記の理由で就業は先送りになりました。
もし違う経験をした人がいたら、コメントください。

つまりビザは・・・

早めに取りなさい!
きちんとしたいなら早めに取った方がいいです。
情報は転がっているので、自分であれこれできますが、現地の協力者がいるのは心強い。
特に「無目的」で長期滞在を考えている人にとって、歴戦の勇者のサポートはありがたいです。
日本人らしく、恩には報いたいですね・・・。

Der Faust 発表!

Der Faustはドイツ国内の演劇賞のことです。
この演劇賞の発表が11月23日に行われました。
ハンブルクで授賞式があったのですが、あいにく現地に足を運べずだったので、結果だけ見ました。

そしたら、なんと、今年の演出家賞受賞者が、ドイツに来てから見た作品の演出家Stefan Bachmannだったのです!
(作品はJohann Holtrop

自分が見た作品がそのような賞を取るという場に居合わせることができました。
俳優賞にノミネートされていたChristian Friedelは"Dorian"、"Hamlet"に現在出演中など、演劇の制作熱が高まる地域に足を踏み入れられたことに、素直に感動しています。

といいつつハンブルクにはまだ足を踏み入れていない。
来年以降、いろんな土地へ足を踏み入れることになりそうです。


Düsseldorfer Schauspielhaus のロビーの様子。本番前。シンポジウムが行われていた。

第14回せんがわ劇場演劇コンクール

来年も開催!
第14回せんがわ劇場演劇コンクール
こちらの一次審査員を務めさせていただくことになりました。
いつかコンクールの運営にも携わりたかったので、この機会をいただけたことは大変嬉しい限りです。

とかいいながら、審査員というのは初めてで、いささか緊張する次第です。

コンクールの本番を現地で見届けることがおそらくできないであろう状況ではありますが、オンラインで本戦の鑑賞をしたいと思います。
あ、あるよね・・・、オンライン・・・。(希望)

旅するたたき場

これまで、星はほしぷろとして活動してきたわけですが、この度ですね、
旅するたたき場という舞台芸術ユニットでも活動していくことになりました!

旅するたたき場のメンバー紹介!
神保治暉さん
エリア51じおらまでも活躍中の神保さんとは、せんがわ劇場コンクールで知り合って以来、一緒に創作もしてきました。
懐といろんな引き出しの広さが宇宙なんじゃないか?と思うときが何度もあります。頼りになりすぎる。

山本史織さん
池田町での滞在制作で一緒に活動をしてきた美術家の史織さん。
パフォーマンスやお喋りの場を企画したりなど、活動も多岐に渡っています。そんな視点の多さが、話し合いの場を活発にしてくれます。毎度おーっとなっておりやす。

中野志保さん
神保さんと同じくエリア51に所属している、打楽器奏者の志保さん。一緒に即興をやったことをきっかけに、2023年上半期には一緒に「␣よたか␣」を創作し、3カ所で上演をしました。奏でる音は、自然と身体が反応する、優しく自由な姿をしておりやす。

山田朋佳さん
スーパー演出助手、というイメージがある朋佳さんですが、気がついたらいろんな現場にいらっしゃいます。朋佳さんの客観的視点は、活動の根幹を頑丈なものにしていっているような気がしています。これから一緒に活動していくのが楽しみです。(一緒に創作するのは、初めてです)

4年ぶりに団体というものに所属しました。
ほしぷろは、星がとにかくやりたいことをやるものとして残し、
旅するたたき場は、チームとしての創作を楽しむ場として活動していきたいなと思います。

なのでこれからの団体所属は
星善之(ほしぷろ/旅するたたき場)
になります。よろしくお願いします!

活動はすでに始まっています!
福島県楢葉町にお邪魔して、今後の創作の準備を始めています!
徒然なるままに書かれたNoteも公開されているので、ご一読ください!

今後・・・

Noteは定期的に更新していきます。
日常のこともですが、見聞きした創作環境の話や、演劇の感想などを頑張って残していこうかなと。
あとは劇場についてですね。劇場のこともまとめていきます。

目下
記録用のカメラがほしい・・
(お金はない、スマホのカメラ機能が壊れたのは痛すぎる・・・)


劇場前に現れた仮説のスポーツ体験場。まさに広場だ。

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