星善之

演劇人。福島県西会津町生まれ。シラー美学。遊戯自由。農業。 身体を通した地方と都市の比…

星善之

演劇人。福島県西会津町生まれ。シラー美学。遊戯自由。農業。 身体を通した地方と都市の比較を行っている。(標本室3期生) 第12回せんがわ劇場演劇コンクール演出家賞受賞。

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  • ドイツ観劇記録

    ドイツの観劇記録です。 批評ではないので悪しからず。

最近の記事

ドイツ観劇記 vol.2 WUNDERLAND ist überall

この作品を見たのは2023年9月のことでした。 おそらく初めてのPumpenhausでの観劇だったと記憶。 Information Title | WUNDERLAND ist überall Datum | 21.09.2023 Texte von | Ivo Briedis, Kaśka Bryla, Ceren Ercan, Lothar Kittstein (Live-Writing), Anthony Kibsa Ouédraogo und Lewis Carr

    • Tagebuch 9 in Münster

      パフォーマンスが始まった12月。 いろいろありました。 ちょっとでもドイツ生活をのぞいてもらえたらうれしいです。 そういうわけで、どうぞ。 ドイツで初めてのパフォーマンス12月編突然ですが、ドイツに来て、家をどうやって見つけるか、皆様ご存知でしょうか? ドイツはどこもかしこも家足りない問題が発生しています。 学生ならば学生寮が!とお思いでしょうが、学生寮に入れるかどうかも、わりと運次第。どうやらフランスも似たような現象が起こっているそうです。 そういう私も、ドイツに行く前は

      • ドイツ観劇記vol.1 Dorian

        こちらでドイツの鑑賞記録をまとめていきます。 ジャンルを縛らずパフォーマンス・音楽・演劇・オペラなど舞台表現の全てを書いていきます。 記憶をたどりながら。 DorianDatum a:2023年10月15日(日) Datum b:2024年11月9日(水) Wo: Düsseldorfer Schauspielhaus Regie: Robert Wilson Mit: Christian Friedel シアターオリンピック以来、衝撃を受け続けいたRobert

        • Tagebuch in Münster 8

          Guten Morgen Ich will mich von meinen Erinnerungen an Paris erzählen! 12月、パリへと行ってきました。 ルーブル博物館、中世美術館、そしてオペラ・バスティーユ(見たのはオペラじゃなく、ダンス)に行ってきました。 なかなかに盛りだくさんでしたが、どれもこれも刺激的な体験でしたので、みなさんにお伝えします。 (世の中には、同じような体験をしている人がたくさんいるので、あくまで一つの例としてこれをご覧くださ

        ドイツ観劇記 vol.2 WUNDERLAND ist überall

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        • ドイツ観劇記録
          1本

        記事

          Tagebuch in Münster 7

          2ヶ月ぶりとなってしまった更新です。 もう公演の記録などは別に上げることにする、としましょう。 というわけで、ここ2ヶ月の出来事をダイジェストでお届けします! 語学学校スタート10月23日から語学学校が始まりました。 3ヶ月だけという短期コースではありますが、また一からドイツ語を学んでいます。 論文やドイツ語台本をせっせと読んでいたあの頃の自分は、もういません。文法はおおかたわかっているけれども 読めない! 話せない! 聞けない! のコミュニケーションゼロ男が誕生し

          Tagebuch in Münster 7

          Tagebuch in Münster 6

          先週は病院に行ってきました。(僕ではありません) この病院のシステムが、ドイツに来て、一番驚いたことかもしれません。 というわけで、一部始終をお届けします。 9月18日 嵐の前の静けさ最近はやることがない。 外に出ないとイベントは発生しないのだが、言語学習をひたすらに繰り返している。急ぎA1レベルを終わらせないと。焦りが焦りを呼ぶ。 足を引き摺りながら家に帰ってきたパートナー。 午後一でオンラインの仕事があるのだが、今日という日に限って、授業が長引いてしまったらしい。 慌

          Tagebuch in Münster 6

          Tagebuch in Münster 5

          また間が空いてしまいましたが。 ニースから帰ってきてから、1週間ほど体調を崩してしまいました。 いやはや。なので風邪から復帰してからの日々を。 9月12日 DER TRAFIKANT体調復帰後からは観劇が続きます。 "DER TRAFIKANT" https://www.wolfgang-borchert-theater.de/stuecke/der-trafikant.html 「17歳のウィーン フロイト教授人生のレッスン」という映画と同じ原作を取り扱った作品。 19

          Tagebuch in Münster 5

          Tagebuch in Münster 4

          2週間ぶりの更新。 引きこもってしまった日が多いから、抜粋していきます。 ゆうてこっちにきて1ヶ月が経ちました。 早いです。あっという間です。 今回はコンパクトに。必然的に。 8月24日 LEG EINFACH AUF!ゆったりとした8月。 2本目。 会場は Wolfgang Borchert Theater。 ここも駅から歩いていける距離にある。 受付は入口のすぐ右手側。 ここでも受付の人の優しさに助けられた。 とてもわかりやすいドイツ語で、かつゆっくり喋ってくれたので

          Tagebuch in Münster 4

          Tagebuch in Münster 3

          17日からの振り返り。 この日からは引きこもりの日々になってしまった。 前回までとは打って変わっての内容になってしまうことを先に謝っておきます。 8月17日 画材屋さんの中にコーヒーメーカー?ミュンスターの画材屋さんに遊びに行ってきた。 日本では見慣れない規格のキャンパスがたくさんあった。というかキャンパスの種類が豊富。 とにかく広い。世界堂が縦に広くなっているのに対して、ここは横に広がっている。 こういう素材が集まるところっていうのは、昔からテンションがあがってしまい、

          Tagebuch in Münster 3

          Tagebuch in Münster 2

          8月10日 地元を感じるさて、9月末までの滞在先での生活が本格的に始まった。 朝と夜の食事はほとんど自炊にする方針になったので、昼だけはと思い外食を試みる。昨日食べたCurry Wurst が美味しかったので、違うお店を探して食べてみた。 味は全然違う。こちらは濃い。ソースが。なかなかに塩分過多になりそうである。ほどほどに控えよう。 腹ごしらえを終えて、予々気になっていた博物館に足を踏み入れてみた。 Stadtmuseum Münster 公共の建物だからか、無料で見ら

          Tagebuch in Münster 2

          Tagebuch in Münster 1

          徒然なるままに書き記すわけだが、ミュンスターに行ったからといって、何かが大きく変わるわけではない。 海外というものは思っていたより近かった。 飛行機に揺られて、1日も経てば、違う土地が目の前にやってくる。 空港に降り立つとそこは、異世界、ではなかった。 自分が生きている延長線上に、今までなかった世界が広がっていた。そのぐらいだろう。 もちろん環境はちがう。違うから、驚きも大きい。 けれども、ギャップに苦しむことはなかった。 そこにあるものは、もともとそこにあったのだ。 こちら

          Tagebuch in Münster 1

          「魅惑乃鬼」

          条件の演劇祭vol.1-Kabuki-に向けて 歌舞伎を勉強し始めた、まだ、日は浅い 歌舞伎は時代の潮流に合わせて、さまざまに形を変えて、現代まで残り続けた舞台芸術です。 元々は阿国による「かぶき踊り」から始まり、「女歌舞伎」「若衆歌舞伎」、規制を乗り越えて現在の男性だけで演じられるような「野朗歌舞伎」へと変遷していきます。 演じる年代や性の変化だけではなく、作品の形式も踊りだけだったものから、歌が入り、そして芝居も入ってくるようになります。狂言や、人形浄瑠璃とも交流して

          「魅惑乃鬼」

          ほしぷろvol.9「高瀬舟-3 side stories-」

          12月15日(木)〜18日(日)にかけて、板橋ビューネ2022/2023という企画に参加しておりまして、そこで森鴎外の不朽の名作『高瀬舟』を上演いたします。「高瀬舟」を弟視点(屍人)・喜助視点(罪人)・庄兵衛視点(傍観者)の三つから描き、それを全て、星善之が一人でパフォーマンスや芝居の形で上演するものになっております。繋がれないこと、罪への意識、当事者性の問題などを盛り込み、作品へと昇華いたしました。 ◉◉企画詳細 ◉タイトル 「高瀬舟 -3 side stories-」

          ほしぷろvol.9「高瀬舟-3 side stories-」

          「どんぐりと山猫」と戦争

          はじめに・・・ ネタバレになるだろうが、そこはお許しいただきたい。 本番を楽しみに、という方は、ここで読むのをやめても構わない。 この記事は、宮澤賢治「どんぐりと山猫」に対して侮辱している内容だと感じ取られてしまう可能性を秘めている。 もし、これを読んだみなさんが、そう感じてしまったならば、それは私の責任である。遠慮なくコメントで、匿名ではなく、個人の主張として発言をしていただきたい。 望まれるはがき、望まれない手紙 物語は1通の「はがき」から始まる。 この「はがき」が物

          「どんぐりと山猫」と戦争

          観客巻き込み型演劇

          観客とのコミュニケーションからスタートする作品を僕はよく作っている。 これは僕が以前所属していた劇団が使っていた手法である。 また、僕の好きな一人芝居のほとんどがこの手法を使っている。 お客さんとの関係をフラットにしていく。 特に演劇文化が根付いていないところではこの手法が有効だと考えていた。 要は、前説である。前座である。 かつて私は何度も「お前に才能はない」と言われてきた。今考えれば相当なパワハラ・モラハラである。けれど、その人を訴える気はない。訴えたところでその人

          観客巻き込み型演劇

          徒然なるままに

          はじめまして。 星善之です。 普段は演劇制作をしています。 言葉が苦手な私が 頑張って言葉で記録を残していこうと思います。 文章を書くのはとても苦手です。 しかし、自分の考えをまとめる上でも 今の自分の思いを伝える上でも 言葉にして発するということがどうしても必要になるため 30歳という年にもなりましたが 改めて「思いや考えを文字に起こす」ということを やっていきたいと思います。 ルール月数回、出来事や所感について書いていきます。 肩肘張らずに思いついたことを書いてい

          徒然なるままに