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転職における給料アップは大事だけどアジア海外転職の魅力はそこじゃなくて

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マシュマロでの質問を投げていただきました。ありがとうございます!
海外転職ブログで詳しく書いたので、ご興味があればあわせてご覧ください。

職種業種、年齢、経歴、中国国内の赴任先(都市部or地方)によってさまざまで、平均値で話をするはものすごく難しいということをまずご理解いただきたいです。そうですか、ご理解、ありがとうございます!

深セン在住でアラサー独身の一般会社員なら、だいたい1.2万元から。これが管理職になると2万元以上かなあという印象です。
ちなみに深センは経済活動が絶好調なので、高みを目指すなら上限なく青天井です。私は勤続2ヶ月目になぜか基本給15%アップしました。「物価が上がってるからね」ということでの全員一律アップです。確かに家賃は毎年10%くらい上がるケースもあるしなあ、と。


日本の家賃って、10年前と比べてそんなに上がってないですよね。「まず物価が上がって、それから給料が上がるものなんだな」と、シンガポールと深センで暮らしてはじめて経済が回る仕組みを生活レベルで実感しました。

話がわきにそれました。アジア海外転職における給料は大事なポイントですが、給料という指標だけでアジア海外転職を目指すのは個人的にはオススメしません。
ぶっちゃけ給料を上げたいなら、日本でがんばった方が早くて確実です。ただし給料に比例して、なんなら給料5%上がって仕事の量と責任はドーンと増えるので、やっぱりそれも私にとってはいまいちなキャリアアップの例です。

若い頃はね、20代でバリバリ働いて実績を上げるのはアリだと思います。みなぎる体力をポテンシャルに変換して、ガッツで突き進むならキャリアアップに有効かもしれません。
でも年齢を重ねて、経験値を積んで、それでもなお体力資本での働き方を選ぶのはちょっと違うかなと、これまでの自分を振り返って感じています。

私は特に、日本でのフリーターから成り上がりができない現状から脱出するためにアジア海外転職という無茶な手段に出ました。そもそも海外転職をしようと決めたのも、数年サクッと海外で働いて、華麗に日本に舞い戻って「海外勤務経験有り、英語できる」という切り札でキャリア形成をするためでした。
だから物価が高い=給料が高いシンガポールで目的を実現したわけですが、それは3年半で終わりました。「やっぱり給料が目的だと長続きしないんだな」というのが正直な感想です。もちろんこれも人によるので、あくまで実体験にもとづく考えです。

シンガポールでは仕事が楽しくて給料もよかったけど、家賃や食費が高いので収入も支出も増える一方。そして経済活動でメキメキ成長した小さな国なので、歴史や文化はまだまだ発展途上で、東南アジアの特徴であるゆったりと過ごすムードがありません。

バリバリ働いて出世するとか、年収アップとか、それなら日本でやればよかったじゃん
海外に出て、私はなにがしたかったんだろう、どんな風に過ごしたかったんだろう

そこで考えて、2度目の海外転職で最優先してたどり着いたのが中国深センでの今の仕事でした。
具体的には、無理してまでキャリアアップしなくても今ある自分の能力でできること、収入はそこそこでも休みが取れて自由な時間が確保できること、管理職ではなく平社員として決められた仕事だけをきっちりこなすこと、などなど。

結果的に、私にはこの働き方がとても合っていました。
ボーナスはありませんが、土日祝日に加えて1年間に3ヶ月の休みがあって、自分で自分の仕事さえまかなえばいいので、気の合わない同僚や部下とのコミュニケーションで消耗することもありません。

私の中でのイメージですが、日本での働き方って、すごく給料高くてすごくしんどいか、給料安くてしんどいか、この二極化な気がします。
そこそこの労働の対価としてのそこそこの給料。このニッチにもぐりこめるのが、アジア海外転職の魅力だと思っています。

空いた時間はゆっくり休んでもいいし、趣味に没頭しても、スキルアップのための自己投資に充ててもいい。なにをしてもいい。日本だとこうはいかないんですよね。
むかーしの、いなーかでの話なんですが、自治体の英語通訳ボランティアに応募して面接受けて合格したので、1日有休をとって行こうとしたんですね。通訳や翻訳は実務経験がまず大切なので。
そしたら意地悪な先輩にバレてしまって「ボランティア? わざわざ仕事休んで?」とはっきり言われました。
就業規則に沿った休暇の取得で、休みの日になにをしようが自由なのに。

というわけで話をまとめます。
転職での給料をはじめとする福利厚生は大切ですが、それよりももっと大事なものは自分のためだけに使えるエネルギーの温存と時間の確保です。
それが実現できるのが、アジア海外転職だと思っています。


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