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アジア現地採用インタビュー! 【マレーシア編】

週刊note番外編! 
今回はインタビュー記事の第二弾です。ゲストはマレーシア現地採用のエツさん。

40歳を目前にして初めての海外転職、さらに未経験の職種に挑戦。フットワーク軽い人だなあという印象のエツさんですが、ご自身によると「超慎重派なんですよ、僕」とのこと。ギャップが素敵です(笑)。

エツさんのTwitterでのつぶやきは、マレーシアでのほのぼのと暮らしが多め。やっぱマレーシアいいなあ、うらやましいです。

マレーシア現地採用のリアルをじっくりおうかがいしました!

※本記事では1リンギット=30円で表記しています。

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自己紹介からお願いします

日本にいた時は医薬品業界で8年以上の経験があり、最後に務めていた会社は外資系企業、2年くらい働いてました。

世界各国の支社でのテレビ電話会議で、なんで日本支社の進捗だけがいつもこんなに遅れているんだと、しょっちゅう各国のスタッフから質問攻めに。
日本の商習慣が圧倒的に時間がかかるものだと、なんとか英語で説明するうちに、仕事で英語を使うことに慣れました。

40歳を目前にして、日本の息苦しい仕事や生活から距離を置きたいなと。じゃあまた転職かな、今度は海外へ、という感じで海外転職を考えるようになりました。

「まずは行ってみて、それから考えよう」

そう思ってインターネットで転職エージェントに相談して、今の仕事を見つけました。転職は何度も経験していたので、海外転職もまあ似たようなものかなと。

海外で働こうと思ってから情報収集を始めて、最終的にマレーシアに決めました。

なぜマレーシアかというと、ぶっちゃけ消去法です。香港とシンガポールとインドにはなかなか仕事がなくて、タイは英語が通じなさそうだなぁ。

アジアの英語圏で良さそうなところだと思ってマレーシアにしました。
実際、生活も仕事も全て英語が通じます。

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マレーシアでの仕事について教えて下さい

コールセンターの仕事は全て日本語です。
日本チームは80人ぐらい、その隣に台湾チーム、韓国チーム、そして最後にローカルチームといった感じ。

仕事はシフト制で休みは不定期。有休が年14日あって、それとは別に病休も年14日あります。

初任給は7000リンギット(約21万円)から8,500(約25万円)リンギット位。ボーナスはありません。
マレーシア現地採用としては良い待遇だと思います。

コールセンター勤務だと言うとキャリアパスがなさそうとか、次の転職が難しそう、と思われがちですがそれはその人次第だと思うんです。

僕は実際に勤続2ヶ月で社内昇格試験にチャレンジしました。まぁ落ちましたけど(笑)

だけど翌月の勤続3ヶ月目に新しいプロジェクトの参加者募集が社内公募であったのでもう一度応募。今回は合格して、日本語のみの仕事から英語を使うチームに移りました。

40歳未経験でも、コールセンターでも、自分が動けばチャンスは巡ってくる。
このアジアの懐の広さがいいなぁと、来てみて実感しています。

それからコールセンターでの仕事についてもうひとつ。キャリアにならないと言われますが、ここマレーシアでは国策としてIT企業を世界中から誘致していて、今の会社はアメリカ資本の企業で、そのうちの1社なんです。
政府の手厚いサポートがある外資系企業で未経験で採用してもらえるって、めったにないチャンスじゃないですか?

勤続2ヶ月でも挑戦できるチャンスも社内にあるし、同時に社外の可能性もつねに見ています。

社内でも積極的にチャンスに乗るようにしながら、ビジネス系SNSのLinkedInをこまめに更新して、ゆるく情報収集しています。

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普段の生活についても教えて下さい

休みの日はオンライン英会話をしたり、副業のライターの仕事をやったり、友達のコンドミニアムのホームパーティーに遊びに行ったりします。

マレーシアに来てから知ったFacebookの住宅情報ページでシェアハウスを探して引っ越しました。
KL市街地から電車とバスで40分ほどのペタリン・ジャヤという住宅地で、家賃と水道光熱費とwi-fi込みでおよそ17,000円です。

シェアメイトはインド系マレーシア人と中華系マレーシア人。2人とも料理が得意で、男3人でリビングで食事してます。

普段の食事は1食7~20リンギット(約210~600円)、家賃も安いので生活費に困ることはありません。むしろ貯金ができます。

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これから海外転職をめざす人へ一言お願いします

日本を出るときに準備をしっかりしてきました。具体的には貯金です。

挑戦するのに年齢は関係ないというけれど、歳をとればとるほどリスクがあるのも事実。
若い人はそのまま来てもいいけど、僕のように30代後半で未経験から海外転職をする人は、もしものときのための貯金をしっかりしておきましょう。

それから英語。日本人がアジア諸国で出世するためには英語が必須ですし、逆に英語さえできればすぐに周りと差がつけられます。

僕の場合、オンライン英会話を日本で半年、マレーシアに来てからの3カ月間はルームメイトや同僚と毎日英語で話すようになって、全て英語でやり取りをするチームに異動することができました。

いつでもどこでも、もちろん日本にいても英語学習はできます。

最近は安価で良質なオンライン英会話やYouTubeなども充実しているので、費用もあまりかかりません。

とにかく英語の練習は大切。やればやるほど確実に海外転職の成功確率は高くなります。

マレーシアは人々も気候も暖かくてとても良いところですが、たまに道端で警官に声をかけられて賄賂を要求されたりすることもまだあります。
そういう時にふと、やっぱり日本って暮らしやすいよなと感じます。

「まずは行ってみて、それから考えよう」

日本での暮らしに息苦しさを感じている人は、アラフォーでも未経験でも、何度でも挑戦させてくれるアジアの懐の広さに飛び込んでみてください!



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