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小さなものにやどって(詩のようなもの)

あまりにも

空に向かって

この小さなものが 恋しがってなくので

しばらく
ちいさなものにやどって

小さなものの目から
地球を見た

ちいさいから
どこのすきまにも入っていけるのに

どこかに
安定したいと
悲しむ
ちいさなものを

そっといとおしむもの
通り過ぎるもの

不思議な景色

朝日を見ては喜ぶときの
こころのつぶは

あつまって
ひかりになり
わたしの国の空気になる

ちいさなものだけでなく
みんなの喜びや
綺麗な心の粒

その空気が
天からふり

ぐるぐるまわっている

このちいさなものの
涙が

あまりにも多いので

わたしは
私の音楽をきかせてあげようと

ふたりの兄弟の国に連れて行った
ふたりは

私の音楽を
地球に
響かせる役割を背負ってくれた

そこでは
わたしの歌が流れ
悲しみをしばし忘れて

深く眠って

また
ちいさなものに戻り

大きな喜びを
光の粒に乗せて

天に飛ばす

そんな もとの冒険にもどると感じたから

ちいさなものに

いつも
そばにいると

教えてあげたかった

ちいさいものは

私の歌をきいた

いつも呼吸していたのは

私の音楽だったと
気がついた

毎日毎日
音楽を聴きたがった

子守唄のように

安定剤のように

いままでは

毎日の生活から

私の音楽の気配を感じて
喜んでいた
ちいさなものが

音楽堂でつかれて
眠り込んだ

わたしは
このちいさなものに

かかわりすぎたのかと

しばらく
考えた

自分で歌いなさい

私の音楽が聞こえたら
自分で踊りなさい

自分で演奏しなさい

そう言いたかった

ちいさいものは
悲しみすぎて
みうごきがとれない

小さいものを
とらえてやまない
苦しみが

本人の依存と
時代の苦しみと

まじっていることが
わかるから

喜びの光の粒よりも多くなってくる
苦しみの粒を

天に返していこうとする
もがき苦しむ

毎日に
胸を痛めて見ていた

すこしずつでいいから

ゆっくり立って

音楽を
忘れずに

耳を澄まして

朝日や
月や
川や水
樹や花を友にして

そこから
音楽を聴いていた毎日を
忘れてはいけないよ

きみがちいさいから
たいけんできること

その喜びと悲しみは

わたしに届いているから

ゆっくり
もういちど
歩きなさい

ちいさなものにも
そばにいるから


(12年前のものを改作)

現在おりられオジさんという記事をnoteに書いてるくまさんが、かつてアメブロで書いてた「ぼくアニ」というサイトを読んで書いたもの。

 今は
ボンヤリやり過ごしたりしてるし
綺麗なキモチを
天に飛ばせているのかなぁ、と

 先日のくまさんの記事を読んでいたら、「風という文字に一文字足して、人の心が望むことを3つ出しなさい」という文があり、くまさんらしい3つが出されてました。
 私は「人の心が望むこと」を読み飛ばしていて、
風合い
風船
風鈴も文中にあったから、綺麗な音が聞こえるようで、一つに入れて、

風合いは 年月とともにいい雰囲気に
風船は ファンタジー
風鈴は 心が震えて響いてなる音
 かなぁ、と考えてました。

 風鈴の言葉から、昔書いたものを思い出しました。

 今の自分の音楽はどんな音だろう?


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