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星名ろびん
2023年11月4日 14:55
その後、疲れ切ったハルカはベッドに横になり、ぐーぐーとよく寝た。翌朝目を覚ますと、陽光が眩しい。午後の陽気、鳥の声がする。ちょっと寝過ぎたようだ。ベッドに倒れ込んでそのまま寝てしまった気がするが、起きた時にはちゃんと布団のなかにおさまっていたから、おそらくセシルが布団をかけてくれたんだろうと思った。窓を開けたのもたぶんセシルだ。こういうちょっとしたことが、本当はすごく嬉しいのだと
2023年11月4日 14:49
「もう遅いから寝ようよ」沈黙に耐えかねて言い出したのはハルカのほうだった。飲み会から帰ったあと、深夜の遅い時間。キアラとセシルがいろいろと話し合った末、流れでセシルはハルカが好きだと打ち明ける。ハッキリ言ったわけではないが、そういう感じのことを言って、寝たふりを決め込んでいたハルカを起こし、返答を求めたのだった。曖昧なままでいたいハルカは逃げ腰だ。だが、どうもそうも言ってはいられないら
2023年11月4日 14:40
ハルカは目が覚めた。昨晩のことを思い出して赤面する。昨日の夜、あのあと。さまざまな楽しいことがあったあと、一行と別れセシルと二人で帰ってきた。しばらく何か話していたような気がするが、そこは記憶が曖昧だ。気づいたのは、夜中に戸を叩く音だった。ハルカはいつの間にか長椅子で居眠りしていたらしく、ハッとして目を覚ました。寝ている間にセシルが羽織ものをかぶせていてくれたらしい。安心する