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書く勇気をくれた本「書く習慣」

私はもともと書くことが好きです。
文章を書いていると楽しいし落ち着きます。自分の思考を書き連ねていると、もやもやしたものも可視化できます。

「文章を書くお仕事ができたらいいのに…」
「でも書くのが好きといっても文章がうまいわけではない…」
「何を書けばいいのかわからない…」

そうやってぐるぐると考えているときに本屋さんで見つけたのが、「書く習慣」という本です。
作者はいしかわゆきさん。フリーランスでライターをされている方です。
いしかわさんは「書くことに支えられて」いるといいます。
会社員だったのに書くことを続けていたら、ライターとして採用され、Twitterで7,000人もフォロワーがつき、本を出版することになっていた、と。
Twitter:@milkprincess17
なんて夢のある話だろう、と思いました。(もちろんいしかわさんが努力と工夫をなさって得られた結果だと思います)

素晴らしい実績があるにもかかわらず、本の中では決して尊大な様子も自慢する素振りもありません。むしろ読者に寄り添ってくれるような穏やかな文章がつづられています。

この本には、書くことを躊躇している人へのアドバイスが詰まっています。親しみやすい言葉で、たまにユーモラスに、語りかけるように。
あなたのそばで、あなたが書くことを応援してくれる本です。

今回は、本の中で特に印象に残った箇所をピックアップしてご紹介したいと思います。

『文才がないと気づけるほどたくさん文章を書いたのかよ!』

___たしかに!
書いて書いて書きまくって、これでもないくらい書いてみたのか?

そう自問したときに、答えは「NO」でした。
まったく書いていません。

書いて書いて書きまくって、どうしようもないくらい文章を書く。もう書きたくないくらい書く。

それくらいやってみて、それでもダメだったらどうするか考えよう。

時間を費やしても、何も得られないのではないかという恐怖はあります。
ですが「今日」何もしなければ「明日」も何もない。未来のことを考えすぎて、今をおそろかにしていることに気づきました。

でも、たくさん書いて、それが誰にも読まれないということはないのです。

実際に、私はnoteをはじめて記事を2本しか公開していませんが、その記事を読んでくれている方がいるのです!しかも「スキ」してくれている方もいるのです!!
これがどんなに嬉しいことか、記事を公開するまでは知りませんでした。

たった2本の記事が、私の生活をこんなにも彩ってくれました。新しい発見ができました。
それだけで、「書いてよかった!!」と思えるのです。

『「うわぁ〜」と思ったら「うわぁ〜」と書いてしまえ』

私はこの一文を見た時にくすっと笑ってしまいました。
同時に「あぁ、こんな簡単なことでも出しちゃっていいんだな」と安心しました。
私の性格は「生真面目」という分類に入ると思うのです。融通が効かないというか、お堅いというか…
文章を書くにも「きっちり書かないといけない!」という気持ちがありました。
一言一句なにも間違わないように、きれいな文章を書かないといけない。

それは悪いことではありません。誤字脱字があったり、文法がめちゃくちゃだったりすれば読み手にストレスを与える可能性もあります。誰でも読みやすい文章を作ることは大前提です。

けれど、きれいにまとめ過ぎる必要はないのでは?
そればかりに固執していては、私が伝えたいことが伝わらない。そのときに感じている思いをそのまま文章にしてみることで伝わる何かがある。
だから「えいやー!」て書いてもいいんじゃないか?
そう思わせてくれました。

『で、あなたはどう思うの?』

これはSEOライティングについて書かれている項目での一文です。
SEOライティングとは、検索エンジンで、あるキーワードを検索したときに記事が上位に表示されやすくするための方法です。
私も練習でSEO記事を書く機会がありましたが、なんだか書きにくいな、というのが本音です。
検索されるためのキーワードを、記事の中にいっぱい使わないといけない。
他の記事より上位に表示してもらうための方法ばかりに気を使い、思うように書けない。

検索して上位に表示されるとより多くの人に読んでもらえる。それはとても大事なことです。
その方法を学ぶことも必要だと思います。

でもなんだか書けない。型にはめられて窮屈な印象を受けるのです。
わがままかもしれませんが、私はもっと自由に書きたい。
自分が感じることを、自分の言葉で書きたい。

文章でお仕事をされている方は「甘い」と感じるかもしれません。

私の本業は看護師ですが、「やりたいこと」と「できること」にギャップがありすぎて自分の存在をちっぽけに感じていました。
それは今も変わりません。

だからというわけではありませんが、せめて「書くこと」では自分らしく本音をさらせたらと思うのです。
私が大事なもの、好きなこと、日常のこと。
恥ずかしいことも、カッコ悪いところも、ダークな面も。

「私」という存在を少しずつ出していく覚悟です。

まとめ

実は、この本を読んでから1週間くらい経過してから感想文を書いています。
読んだ瞬間には「おお!めっちゃいいこと書いてある!」と思ってわくわくしました。
しかし、時間が経つと「あれ?どこに共感したんだっけ?」となる部分が多くてびっくりしています。

これは本書にも書いてあることで、時間があるときにあらためて書こうとしていると「5000年くらい過ぎるので今書こう。さっさと書こう」ということです。
仕事に家事に、現代人が忙しいのは言わずもがな。
私もついつい言い訳して後回しにするクセがついています。
だけど、5000年も過ぎてしまっては困るので、今感じていることをさっさと文章にして公開していきましょう!

「書く習慣」


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