自衛隊のいじめによる自殺

“自衛隊のいじめによる自殺問題”。『クローズアップ現代+』でそんな特集が組まれていた。

この問題はとても前から話題に上げられているものの、深く踏み込むことがなされない問題の1つだと私は思う。

私は自衛隊が好きで、嫌いだ。

勿論震災支援、海外派遣、いろんなことで日本を支えてくれているのはわかっている。

だけど、その裏でこの問題が長きにわたり取りざたされていて、そして激化の一途を辿っているからだ。

そんな中特集された内容は。やっぱりね…。と思えるものだった。

自衛隊が不利になる特集なんて組めるはずもないのに、弾圧が入るはずなのになぜと思っていたけれど。。

“自衛隊でもいじめ対策に取り組んでいる”？

じゃぁ何故人の命を奪った人間を庇っているのか？

組織を守ることに必死でしかない。

そして国は自衛隊を守ることに必死でしかない。

一体何を守っているのか？

一体何を護っているのか？

人の命よりも大切なものがあるというのか？

それを護るはずの人間が、人の命を奪ってなんとするのか？

元自衛隊の人がブログに赤裸々に描いたいじめの漫画が書籍化するという動きを見せた時、それが白紙に戻ったという。

弾圧。それは紛れもなく弾圧だったのだ。

“自衛隊でもいじめ対策に取り組んでいる”というのなら、真実を全て公にすべきだ。

いじめていた人間を表立たせるべきだ。

結局「私たちはがんばっているのだ」という不利益を不利益で終わらせない。否、上塗りする特集の組まれ方だった。

しょうがない。でも、しょうがなくない。

大切な人を失った人の悲しみが山のように降り積もっていく、そんな話、あっていいものか。