見出し画像

ロマンチックとかオシャレからとても遠い

4月某日。

オットが突如として張り切り始め、ムスメにあれこれアドバイスを始めた。
突如として張り切るのはオットの特徴のひとつである。

「もう2年生なんだし、やりたいことだけじゃなくてやらないといけないこともやらなきゃ」とか
「リラックスしすぎじゃないかな?」とか
「息抜きの合間にやらないといけないことをやるんじゃ圧倒的に時間が足りなくなるよ」とか、途中から「おや?私へのアドバイスか?」と思う。

ムスメ(思春期)が明らかにムッとしていたので、オットがいなくなってから、
「マミィもやりたいこととやらないといけないことのバランスを取るのは難しいけど、やりたいこととやらないといけないことを交互にやると、やらないといけないことがはかどるよ」
とフォローらしきことをしてみた。ええ嫁や。

するとムスメが
「お母さんのやりたいこと?掃除?」
と言うので「うほっ」と変な声が出た。

確かに掃除は嫌いではないけれど、やりたいこととしての優先順位はそんなに高くない。

ただ、あまりにも散らかっていたり、汚れていると気になって落ち着かないので、心の平和のためにやっているのだ。

加えて、私は面倒くさがり屋。

まとめて片付けたり掃除するのが面倒なので、面倒になる前に片付けたり掃除している。

それゆえにムスメの目には、マミィはいつも掃除しているように見えているのだろう。

「マミィは掃除は嫌いじゃないけど、他の人が散らかしたのを片付けるのは好きじゃないんだよね」
そう言うと散らかし常習犯(ムスメ)はチベットスナギツネみたいな顔になった。

フォローするつもりがダメ出しみたいになってしまう……。子育て難しい。

夜、見逃し配信を見ていたムスメが「わあ。鍾乳洞みたいなスカート」と言うので、どれどれ?と見てみると、段フリルのスカートのことだった。

ロマンチックとかオシャレからとても遠いムスメ。

なにしろ一人娘なので、幼少期はプチバトーとかXガールとかunicaとか着せて育ててきたのだけれど、16歳の今、ムスメがいちばん好きな服はパジャマです。

子育て、ままならぬ……。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?