何故、ヒトがヒトを育む企業を目指すのか。きっかけは赤点ばかりの自分を認めてくれた先生でした。
初めまして。
株式会社one netという会社で代表取締役をしております
星 祐貴(ほし ゆうき)と申します。
弊社は今まで、テレマーケティング事業や、パートナー事業、Webマーケティング事業など様々な事業に取り組んできました。
そんな one net は、今まさに新規事業の立ち上げを進めております。
これまでは個人のSNSで会社や趣味について発信しておりましたが、少しでも多くの方に私の考えや会社について知っていただきたいと思い、この度noteを始めることにしました。
最初は何を書こうか悩みましたが、
まずは one net のビジョンでもある「ヒトがヒトを育む企業づくり」を目指すまでの経緯をお話しできればと思います。
なぜ私が「ヒトがヒトを育む企業づくり」を目指すのか。
それは『ヒトと向き合い、ヒトを育てる』という信念が自分の中にあるからです。
「ヒト」を大切にしていれば、時代が変わろうが、会社として必要とされるモノが変ろうが、変化し続けられると思っています。
だから「ヒトがヒトを育む企業作り」を大切にしていきたい。
これは私がお世話になった先生の振る舞いや、前職での経験がきっかけとなっています。
今の私が形成されるまで何があったのか、ぜひお話しさせてください。
赤点ばかりの自分を救ってくれたたった一人の先生
遡ること十数年前。
話は高校生の時に戻ります。
中学生まではわりと勉強ができた私ですが、高校に入ると、大学に行くつもりがなく、勉強をしないと決めており、毎日バンドや麻雀などをしてとにかく友達と遊んで過ごしていました。
もちろんテストで点数を取れるはずもなく、赤点を取りまくる生活です。
テストの点数も悪ければ、素行も悪く、赤点を取っては怒られ、そのうちどの先生にも呆れられるようになっていました。
今思うととても情けないですが、当時はそれが当たり前でした。
もはや何をしても怒られる、理不尽に怒られたこともありました。
ただ、そんな怒られまくっていた私に、たった一人だけ手を差し伸べてくれた人がいて、その先生は、生物の担当をしてくれていた人でした。
先生は、赤点をとった私に対して、補習のさらに補習まで個別でしてくれ、私が一問解けるたびに「すごいね!できてるよ!」ととにかくたくさん褒めてくれました。
素行が悪いとか、赤点を取っているから駄目だと決めつけるのではなく、目の前の「できたこと」に目を向けてくれ、きちんとそれを伝えてもらえたことが当時の私にはありがたかったです。
それまでは、何をしても怒られており、その時初めて「人として見てもらえた」気がしました。
この時の先生が無性にかっこよく見えて、
いつかこんな先生になりたいと、教師を目指すようになりました。
救われなければ、そのまま駄目になってしまう人もたくさんいる。
僕を救ってくれた先生のように、次は自分が誰かにきっかけを作れる人になりたいと思いました。
本気で人と向き合うためにした選択
教師になりたかった私は、そこから猛勉強をして道内の国立大学に合格をしました。
高校の半分以上を遊びに費やしてきた私にとって、大学受験はかなり厳しいものでしたが、先生になりたい一心で必死に勉強をしました。
実際に大学に合格した時は、夢への第一歩を踏み出せた気がして本当に嬉しかったです。
大学生活を楽しみながら私は、友人の紹介でコールセンターのアルバイトを始めました。
始めて1〜2カ月は成果に追われる日々で本当にきつく、何度も辞めようかと思いましたが、なんとかそれを乗り越え徐々に役職が上がっていきました。
すると、今度は自分が部下を持ち、教える立場になりました。
そこで初めて学生ではなく、社会人に何かを教える経験をしました。
当然年齢は関係なく、年上だろうが年下だろうが、部下に当たる人には指導をしなければいけませんでした。
まだ若かった自分は、年上の人に教えることも多く、最初は上司らしく話さなきゃいけないと、少し上から話すことも意識したのですが、そのやり方ではうまくいきませんでした。
そこで、上司も部下も関係なく、相手に敬意を持って話すことを意識しました。
それによって徐々に周りからの信頼を得ることに成功します。
一方大学では、先輩から教育実習の話を聞いたり、実際に授業を受けるようになり、もしかしたら自分が本当にやりたいのは教師ではないのかもしれないと思うようになっていました。
教師という枠を超えてもっと様々なことを教えられる立場にいきたい、短い学生生活の間ではなくより長い期間一緒に伴走できる方がいいと思ったからです。
高校の担任の先生は、長くても3年。
3年で一旦リセットがかかるような形で教えるのではなく、終わらない形でもっと一緒にやっていきたい、それが私の中で真剣に相手と向き合うことだと思いました。
会社に属して教えた経験によって「子供に教えるよりも大人に教えた方が自分のやりたいことに近い」と感じ、最終的に、教師ではなくコールセンターで働くことを決めました。
結果主義だけではなく「人の成長を促せる」組織へ
アルバイトとしてコールセンターで働き始め、そのまま就職をしたため、徐々にプレイヤーではなく、マネージャーとして働くことになっていきます。
マネージャーになると、社員が目標未達の場合、なぜできなかったのか詰めることをしなければなりませんでした。それが個人的には一番きつくて、苦手でした。
ただ詰めるという作業に本質的な意味はないと思っていて、組織も会社も疲弊していくだけです。
できなかった理由を詰めるのではなく、どうしてできなかったのか、どうしたらできるようになるかを一緒に考えることが本来の上司の役割ではないか。
私は、「自分や会社だけが成果を伸ばす」のではなく『自分が教えた誰かが成果を残す』方が嬉しいし、そこにやりがいを感じます。
そして、最終的にはこのような組織が伸びていくと思っています。
しかしそんな私の考えとは裏腹に、結果さえ出ていれば何をしても良い、結果が出ている=会社が成長しているという社風は変わらず、とにかく結果だけを追い求めていました。
結果だけを追い求める姿勢に疑問を感じ、8年間働いた会社を離れることにします。
この時、タイミングよく同僚から「新規事業を始めるから一緒に来ないか?」と言われ、そこで one net(当時はまだ分社化をしていなかったためその親会社)に入ることにしました。
入社当初は事業立ち上げフェーズであったため、あるべきものも何もなく、前職とのギャップを感じることもありました。
今考えると、この経験があったから今の新規事業立ち上げにも生かされているというのは感じます。
one net は2019年に代表が私に変わり、それまで課題としていた人の育成や採用に改めて力を入れていくことを決めました。
それまでは、トップダウン経営が続いており、「成果がでない人はダメだ」という風潮がありましたが、成果を出せる環境を経営者が作ることも重要なのではないかと思い、どうしたら会社のために皆が同じ方向性を向いていけるのかを考えた末、月1回、社員やスタッフと1on1面談をすることに。
今までは、社員やスタッフさんのことを知らないまま、これやれ、あれやれと言っていましたが、それでは「お互いがなんのためにやっているのか」がわからないままでした。
面談を続けたおかげで、短期的な目標だけでなく、長期的な目標を立て、そのために今何をするべきなのかが明確になりました。
会社としても、その人に何をしてもらいたいのかを伝えたことで、お互いが良い関係性を築けるようになっていきました。
社員やスタッフもやりたいこととやるべきことの明確化ができたことで、個人の目標だけでなく、会社としての目標も考えるようになってくれました。
1on1の面談って面倒…と思っている人がいるかもしれませんが、一人ひとりに向き合うことで、結果的に良い影響があったと私は思っています。
one net で働く人が自立して生きて行けるように
これまでの人生で、私が大切に考えてきたのは、『ヒト』
今後もこれは変わることがないでしょう。
これからの日々の活動や事業展開についても、『ヒト』を育んでいけるような会社でありたいです。
今 one net で働いているメンバー、これから働いてくれるメンバーには、
one net に入ったからには少しでも世の中で生きていくための経験をつけてほしいです。
これは私だけではないと思うのですが、新しい環境で新しいことを始める時に感情が落ち込むことはありませんか?
就職で東京に出てきて、初めての一人暮らし、土地にも人にも慣れない環境で過ごしていくことにストレスを感じる人もいると思うのです。
環境の変化に耐えられる人
どこでも生きていける人
one net に関わった人、特に従業員には、対応できるマインドを身につけてあげられたらいいな思っています。
ただ、身につけろ!と言って一長一短に身につくものでもないと思っているので、身につけられる環境を提供したいと考えています。
例えば、one net ではチャレンジできる環境として、1ヶ月に1回部署が変わったり、1ヶ月に1回でなくても、「新たなことに挑戦したい!」というチャレンジの意志があればすぐにでも変更することが可能です。
社内で挑戦の文化ができ、それが日常でも当たり前になれば、環境や社会の変化に対応していける人が増えると思っています。
経営をする立場として、部下をもつものとして、
one net で働いたことによって何か経験をつけてあげられたら嬉しいです。
ちなみに私は、日頃から思ったことがあれば伝えるようにしています。例えば、作成した資料のデザインがイケてないと思ったら「なんかこれイマイチだね」と素直に伝えます。
なぜこんなことをするかというと、社外に出る前に気づかせてあげたいからです。
私は、お客様に、自分が作ったイケてない資料を目の前で捨てられたり、「何これ?」と言われたことがあります。
その悔しい思いを社内で完結できるのであれば、その方が良いと思っていて、
見ず知らずの人に指摘されるよりは良いじゃないですか。
言われたことを踏まえてステップアップしてくれればそれでいいのです。
些細なことですが、「ヒト」を育むために今後も意識したいです。
冒頭でも言った通り、株式会社one net は今新規事業を立ち上げています。
現在はその中核を担ってくれる方を募集中です。
ぜひ興味がある方はお声がけください!
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