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ヒトをマネジメントしてはいけません

こんにちは。one net代表の星です。
今日は、マネジメントについてのお話をしようと思います。

皆さん「マネジメント」というと、どういった仕事内容を想像しますか?

・部下の面倒をみる
・部下がパフォーマンスを発揮できるようにサポートする

このような回答をされる方が多いのではないでしょうか。
マネジメント=人の面倒を見るというように、
多くの方が「人」にフォーカスして捉えている方が多いように思います。


私が考えるマネジメント

そもそも私が考えるマネジメントとは、
「ヒト」「モノ」「カネ」といった会社の経営資源を
最大限のリソースとして使ってフル活用することです。

そして、さらにここ数年でSNSが普及してきて、
これまでの「ヒト・モノ・カネ」の3つの軸から
もう一つ「コト(体験)」を加えていかないとマネジメントが成り立たなくなっていくのかなと考えています。

もしかしたら、今読んでくださっている人のなかに
自分は人を束ねるのが苦手だからマネジメントが苦手だと
思っている人がいるかもしれません。
ですが、人の面倒をみることが苦手でも、
「モノ」「カネ」のリソースを最大限に使って効果を発揮できるのであれば3つのうちの2つが出来ているので、マネジメントが十分務まるのではないかなと思います。

では、私がマネジメントにおいて必要だと考える4つの軸のうち
「ヒト」を除いて「モノ、カネ、コト」について一つずつお伝えしていきます。

▶まずは「モノ」

会社にあるパソコンやコピー機、車など
経営資源として所有しているものの無駄を省くことや
ものを効率化するところもマネジメント職の仕事です。

マネジメントって経営だと思うので
一概に効率化というわけではないですが
会社の根本というのはより多くの利益を生み出すことで、効率化につながりお金が増えますよね。

多くの会社が人からはじめて、人を頑張らせて以上、終了というようなマネジメント体制で、人が生み出したお金をどこに使おうか考えて新しい車やパソコンを買うなどを別の部署の人が考えてしまっているので、
マネージャーと呼ばれる人はマネジメントしてないよねという話になります。

人を起点としてやる気を出してもいいし、
もの起点からやる気を出してもいいはずですよね。
ものの効率化でお金が増えて社員に還元できてやる気を生み出すこともできるはずです。

▶次に、「カネ」

もちろん会社のお金をどう使うかというのもあると思うんですが、
経営目線で見るときは、一事が万事お金であると思うので、

例えば、
・失敗したコピー機の印刷枚数はいくらかかっているんだろう
・今日の打ち合わせや面談っていくらかかっているんだろう
・その面談によるリターンがどのくらいあるんだろう

こういったコスト管理が必要になってくると思います。

面談をするにしても、
面談して成果がでない人って面談する時間が無駄になってきますよね。
ですが、多くの場合が面談をすること自体が目的になってしまっています。
それは、人をマネジメントすることが目的になってしまっているので、
それだと絶対に売り上げを生まないで、コストだけかかっている面談を続けてしまうことになりますよね。

さらに考えていくと、自分自身にもコストがかかっているので
自分にかかるお金が最大限になるように日々調整をしていくというイメージでしょうか。

分かりやすい例でいうなら、
一般社員の面談をマネージャーがした方がいいか、社長がした方がいいか。
どちらがいいと思いますか?

それはもちろん社長がした方がいいですよね。
ですが、その面談1時間を社員がするか社長がするかでその時間にかかるコストが違ってきて、
その違う金額をかけた分だけの売上が変わるのか、利益が増えるのかを考えた時に、変わらないのであれば社員がした方が良いよね、となりますよね。

マネジメントをして自ら面談をしている人のなかには
ここの違いが分かっていない人が多くて、
ただ単に社長が忙しいから自分が面談しているということではないことを
理解しておいた方が良いのではないでしょうか。

経営資源を最大限に使うということは
そういったひとつひとつの業務のコストを考えることに繋がっていくということです。

▶そして「コト(体験)」

これは、これからのマネジメントに加えていかなければいけないであろう
4つ目の軸になります。
いまのZ世代でよく言われるのは
体験にお金を使うということなので、最大限の状況になるようなものをやっていかないといけないのかなと考えています。

例えば、会社で働くことの価値・体験。
自分自身に誇りをもって仕事をするというよりは
みんなでやっているという体験。
パーパス経営が流行ってきているように、存在意義に重きを置いている方が増えているように思います。

これまではなかった「コト」のところに
人々が価値を見出してきたというか、
「コト」をお金に換算することが出来るようになってきたので
経営資源として考慮に入れないといけなくなってきたというイメージでしょうか。

SNSが発達してきてから
顕著にコト(体験)のシェアが増えてきたのかなと思います。
言葉で説明するのが難しいですが、
例えばネットワーキングのイベントがあって
これまでは参加する意義として、人を調達する、ものを調達する、お金になるビジネスを調達するといったところがあったと思います。
ですが、今は参加すること自体に価値を見出していて、
繋がりということに価値を見出している人が出てきました。

価値があるものということは、会社のプラスになることで、
それも考慮に入れていかないといけなくなっています。

近年は特に価値観が多角化してきていると思うので、
ステレオタイプにならないように気をつけなければいけませんし、
ダイバーシティ&インクルージョンも考えていかないといけなくなってきています。

そういった部分で、これからは「コト」も
マネジメントのうえで重要視していかないといけないと感じています。

マネジメントをするうえで

ここまで、私の考えるマネジメントの4つの軸について書いてきましたが、
これに加えて、どうしてもプレイヤーからマネジメント職に切り替わるときの難しさがあると思います。

私からのアドバイスが言えるとしたら、
プレイヤーってどうしても自分自身の視点で見てしまって、自分が
見えている範囲での判断軸で見てしまうケースが多いと思うんですが、
より上の目線でどんな感じで見てるんだっけっていうところを考えていくことを忘れずにいてください。

マネジメントの挫折ポイントって
自分がやったことが評価してもらえるというプレイヤーの立場から
マネジメントの立場になったときに
本来求められるのは、上が何を考えているのかをキャッチアップしたうえで、それを実現するために自分がどう動くかなんですが
そこのキャッチアップの部分が抜け落ちてしまっていて
自分がなにをするかという行動だけを考えてしまうんです。
そうすることで求められるマネジメントの働きが出来ずに挫折してしまう
といったことが起きてしまうのかなと思います。

そもそも、その部分を指導できる人も世の中に少ないと思うので難しいのかなと思いますが。

プレイヤーから経営層になってフェードアウトしていく方を見てきましたが
その場合、そのカネとモノの部分での意味合いが理解できず、
やはりプレイングマネージャーの考えのままで
挫折をしていってしまうパターンが多いのかなと思います。

いかがでしたか。私の考えるマネジメントについてお伝えしました。
今マネジメントの立場にいる方、そしてこれからマネジメントの立場を目指している方へ、
少しでも参考になれば嬉しいです。

今日も応援しています!

代表プロフィール:星 祐貴
・北海道生まれ北海道育ち
・小中高(〜2006年)は名寄市に住んでいました
・2006年に大学へ進学し函館に(2006年〜)
・2012年に就職を機に札幌へ移住
・2016年に株式会社one netを創業
・北海道にベンチャー企業が増えれば活気が生まれるのではないかと思い、現在は北海道の地にベンチャーエコシステムを創るために奮闘中
・好きなことは新規事業の立ち上げと最近はSNSでの発信
・たくさん食べてもなぜか太らない体質


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