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十二月の星々(140字小説コンテスト第2期)応募作 part3

part1 part2 part3 part4 part5 結果速報

月ごとに定められた文字を使った140字小説コンテスト。

「今月の文字」は『光』。

12月31日までご応募受付中です!
(応募方法や賞品、過去のコンテストなどは下記をご覧ください)

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(不定期でマガジンメンバーの記事が配信されることがあります)

応募作(12月13日〜19日・投稿順)

キジトラ(サイトからの投稿)
何処にも行けない灯台がある時自分の役目を知る、そんな物語があった。誰にでもそこにいることの意味があるのだろう。光を発しない私には一体何があるのか。誰かを愛したい。誰かを照らしたい。そんな想いばかりが行き場を求めて渦を巻く。分厚い雲の垂れこめる土手の草原を、ただ黙々と歩いている。

鳥谷(サイトからの投稿)
 星も月も白砂の様に煌めく下、山の頂で彼女は懐中電灯を取り出して正面中空まっすぐ前へ向ける。明かりは対面の山を照らして、黒い影を浮かばせた。すると同じ様に、向かいの山から彼女の方へ光が返ってくる。
 長、短、一定の拍をつけて点滅し、それは頭上の星より明るく、雄弁であった。

なつ(サイトからの投稿)
「お待ちしています」
陽光が射す正午前、とある島に降り立ち目的地へと急ぐ。寒さが沁みる季節だ。それでも心はあたたかい。向かう先に想いを馳せた。約束を交わしてから3週間が過ぎていた。待っていてくれているだろうか。いや、違う。私こそがどうしようもなく会いたいのだ。足をとめて扉に触れた。

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