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十二月の星々(140字小説コンテスト第2期)応募作 part4

part1 part2 part3 part4 part5 結果速報

月ごとに定められた文字を使った140字小説コンテスト。

今月の文字は「光」。

12月31日までご応募受付中です!
(応募方法や賞品、過去のコンテストなどは下記をご覧ください)

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(不定期でマガジンメンバーの記事が配信されることがあります)

応募作(12月20日〜26日・投稿順)

ちる(サイトからの投稿)
わたし、なんでもなり屋さん。魔法の鏡がぴかりと光ると、なんにでもなれちゃう。今日のお仕事は、犬になって、犬を飼いたいけど飼えない人とお散歩することだった。また頼むね、と言われた。みんなわたしを愛してくれるから、とっても満足。でも、自分が本当は何だったのか、随分前からわからないの。

ちる(サイトからの投稿)
どう考えても、あれは鰺だった。誇らしげに光る肌、口に広がる香ばしさ。それらを考えても私が夕飯に食べたのは鰺で間違いない。しかし、ドアを激しく叩く音が聞こえる。仲間を食いやがって、許さねえ、という声も聞こえる。ドアを開けて、外の人を確かめる勇気がない。いや、そもそも、人なのか……?

ちる(サイトからの投稿)
よおボウズ。おいらに願いなんかかけたって仕方ないぜ。こうして夜空で光っちゃあいるが、おいらは本物の星じゃなく、三日坊主なのさ。経理やっても監視員やっても、クラゲやっても柄杓やっても続かなくて、今や星やってんだよ。これもそろそろ飽きてきたな。そうだ、次はお前んちで砂糖壺でもやるよ。

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