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十二月の星々(140字小説コンテスト第2期)応募作 part1

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月ごとに定められた文字を使った140字小説コンテスト。

「今月の文字」は『光』。

12月31日までご応募受付中です!
(応募方法や賞品、過去のコンテストなどは下記をご覧ください)

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(不定期でマガジンメンバーの記事が配信されることがあります)

応募作(12月1日〜5日・投稿順)

なつ(サイトからの投稿)
強く、弱く、繰り返す。跳ね返る音、唸る声。深く眠ってしまいたかった。音を満たして、声に震えて。瞼の暗闇に委ねて。深く、深く。落ちていく。気付くと音が、声が、消えていた。静寂と共に訪れる、光。瞼の暗闇に差し込む一筋。鳥の鳴き声、広がる青色。季節に似つかわしい、温かさ。12月が始まる。

なつ(サイトからの投稿)
雨の上がった午前、青色が広がる空から猫の甲高い声が聞こえた。目を向けると光が注ぐ陽だまりの中に、黒斑の白猫が居る。此方に気付く。まだ鳴いている。界隈では見かけない猫で、シャッターを切りながら光度を上げていくと、影の中に黒猫が見えた。動く気配はない。今はただ闇光の中に居たいようだ。

なつ(サイトからの投稿)
闇の中を歩いていました。歩きたくないのに何故歩いているのでしょう。私の内側に向かってじんわり黒いものが浸っていきます。このまま染ってしまうのでしょうか。歩くのはやめてしまいましょうか。だけども何やら声が聞こえるのです彼方から。それは何やら芯が蕩ける光のようで。私は行きたいのです。

みやふきん(サイトからの投稿)
とおり道で星をもらった。掌がほんのりあたたかい。まだ小さな光。記憶の中で大きくなって輝いてくれますように。これから歩いていく道程で、失くしてしまわないように、忘れてしまわないように、心の奥でぎゅっと強く握りしめていようと誓ったはじまりの日。生まれて形を変えながら繋がっていく日々。

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