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三月の星々（140字小説コンテスト第2期）応募作 part5

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月ごとに定められた文字を使った１４０字小説コンテスト。

三月の文字「解」は３月３１日をもって締め切りました！
（part1～のリンクも文頭・文末にありますので、作品の未掲載などがありましたらお知らせください）

受賞作の速報はnoteやTwitterでお伝えするほか、星々マガジンをフォローいただくと更新のお知らせが通知されます。（不定期でマガジンメンバーの記事が配信されることがあります）

【お知らせ】
雑誌『星々』春号（5月下旬発行）の制作に伴い、140字小説コンテスト「月々の星々」は4月の開催をお休みさせていただき、お休み中の企画として「星々の休日」を開催いたします。
詳細は以下のリンクから。
（Twitter限定での開催となります。サイトのフォームからの投稿は受け付けておりません）
https://twitter.com/hoshiboshi2020/status/1509473119786135557

制作中の雑誌『星々』には「月々の星々」受賞作や予選通過作に加え、短編小説コンテスト受賞作やほしおさなえさんの作品なども掲載されます。『星々』を年2回お届けし、会員証・限定ノベルティやイベント優待などの特典がつく「星々定期購読の会」ご入会もお待ちしています。https://hoshiboshi2020.stores.jp/items/61fc67f381dbb53544c80090

応募作（３月２７日〜３１日・投稿順）

ちる（サイトからの投稿）
僕が昔通っていた小学校の図書室には、あらゆるテストの解答がわかる本があるという噂があってさ。同じクラスの子がその本を探そうとしたんだ。どうなったと思う？　うん、そんな本見つからなかったってさ。でもその子は図書館中の本を読んだおかげで、テストの解答は大体わかるようになったんだって。

hoshigaki（サイトからの投稿）
「ねぇ、この子の名前だけど、解にしない？」
「カイ？」
「そう。解答とか解釈の解。」
「解か。でもなぜ？」
「きっとこの子は生まれてからも苦労をするわ。でもいつか、この子自身で自分の存在の意味を解き明かして欲しいと思うの。だから、解。」
大きな水槽の中で胎児が寝返りを打った。

retom（サイトからの投稿）
小説が書けた。さて、ペンネームをどうしようか。本名でいくか、オリジナルで書くか。インターネットで投稿するから、本名は避けたい。ただいい感じの、ピンとくるペンネームが思いつかない。散々悩み、自分が出した正解は保留。そのまま忘れて、応募締切を過ぎ、小説はお蔵入りとなった。

メロンクリームソーダ（サイトからの投稿）
　イヤホンを探していると、昨日着たジャケットから出てきた。これ以上なく複雑に絡まった状態で。
　おお、神よ。リセットボタンを与えたまえ。初期状態に戻してくれたまえ。
　ぼくはただ音楽が聴きたいだけなのに、なんでこんな知恵の輪を解かなければならないのだろう。これが人生なのだろうか。

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