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三月の星々(140字小説コンテスト第2期)応募作 part2

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月ごとに定められた文字を使った140字小説コンテスト。

今月の文字は「解」。

3月31日までご応募受付中です!
(応募方法や賞品、過去のコンテストなどは下記をご覧ください)

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(不定期でマガジンメンバーの記事が配信されることがあります)

応募作(3月6日〜12日・投稿順)

tsubo(サイトからの投稿)
私は今エンディングノートを書き終えた。そして、通帳の解約、株の解約、保険の解約も全て終わらせた。残りの人生を謳歌するために、全てのお金を握りしめて航海に出るために。
後日自宅には、そのエンディングノートと共に離婚届が届けられた。
私はやっと人生最大の解約、離婚を決意したのだった。

tsubo(サイトからの投稿)
拝啓 月ちゃんへ
あなたを失ってから
ママは
悲しくて
会いたくて 
一度でいいから
ママに会いに来て

拝啓 ママへ
月ちゃんだよ
ママ 会いに来たよ
ママ もう悲しまないで
前を向いて お願い

わかったよ 月ちゃん
ありがとう 月ちゃん
ママの心の雪解けを
見守ってね

tsubo(サイトからの投稿)
平和への祈り。
今世界では戦争が起きている。
なぜ、人が人を殺してしまうのか。
私たちには、他に解決すべき問題がたくさんあるはずだ。
例えば、地球温暖化など。
世界中の皆が協力すれば、必ず光がみえてくる。
子どもたちのために、人類の絡まった心を今解くべきだ。
平和と安全のために。

tsubo(サイトからの投稿)
「お父さん、こんな家住めないよ。」
一級建築士の恵介は、娘から何故そのように言われるのかわからない。
「父さん唯の要望通りにしたつもりだけどなぁ。」
「解放的な家っていっても、トイレやお風呂まで解放的では困るの。そういう設計はお客様の家だけにしてよ。」
娘には弱い父であった。

なつ(サイトからの投稿)
小さな頃に抱いた感情を解してくれたのは、私という存在に10年程寄り添ってくれた人の言葉だった。何時でも何かは表裏一体だ。それでも知らないを選び続ける事が無意識で何かを為す事、及ぼす事の先についてを教えてくれた。在る日に決めた選択を想う。在ることを解いたそれは表だったか裏だったか。

あー山(サイトからの投稿)
「この問題解んないよタケル〜」
「どれどれ」
「ここ。あたし達のことじゃない?」
「まじで言ってんの?」
「うそ。あたしこれだと思ってずっと側ににいたのに」
「俺は全くそんなつもりじゃないけど」
「もう知らない!」
渡されたプリントをもう一度眺める。
"幼馴染み=恋人"

葉月(サイトからの投稿)
長女として村松家に生まれた梓。共働きの父母、学校から帰って虚しい毎日を送っていた。長女=花のようにかわいいと甘やかされ育ったと誤解されがちだが、実は違う。家を継ぐのは無条件に一人。結婚しなよ?という言葉は、笑いでは済まされない。傷ついている人はいませんか?あなたの一言で。

鈴木た郎(サイトからの投稿)
自身の解体。ほろ、ほろり。
私は怒っている。彼がトイレのあと手を洗わないこと、靴下を脱ぎっぱなしにすること、食べても皿がそのままなこと。
私は常に思っている。彼の前では笑顔を絶やしたくない、と。
でも私は、自身の怒りを知っている。私は怒りを殺さない。
「あのね、私は……。」

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