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三月の星々(140字小説コンテスト第2期)応募作 part3

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【お知らせ】
雑誌『星々』春号(5月下旬発行)の制作に伴い、140字小説コンテスト「月々の星々」は来月の開催をお休みさせていただき、次回の開催は5月となります。
(同様に、秋号発行前の10月もお休みをいただく予定です)
よい雑誌となるよう鋭意制作中ですので何卒ご容赦いただければ幸いです。

雑誌『星々』には「月々の星々」受賞作や予選通過作も掲載されます。
「星々」を年2回お届けし、会員証・限定ノベルティやイベント先行予約・優待など各種特典がつく「星々定期購読の会」ご入会もお待ちしています。
https://hoshiboshi2020.stores.jp/items/61fc67f381dbb53544c80090

月ごとに定められた文字を使った140字小説コンテスト。

今月の文字は「解」。

3月31日までご応募受付中です!
(応募方法や賞品、過去のコンテストなどは下記をご覧ください)

受賞作の速報はnoteやTwitterでお伝えするほか、星々マガジンをフォローいただくと更新のお知らせが通知されます。
(不定期でマガジンメンバーの記事が配信されることがあります)

応募作(3月13日〜19日・投稿順)

キジトラ(サイトからの投稿)
霧雨の降る石垣に、かたつむりは居た。じじ。じじ。伸びては縮むたびに、螺子を巻くような音がする。ずうっと見ていると、わずかに時が戻される。
私は世間を断ち、今はこの城壁のかたつむりと対峙している。ひとりでは生きられぬくせになお孤独を求める人に、彼は解けない謎をつぶやき続ける。

んんんちゃん(サイトからの投稿)
「別れよう。」
「…解った。」

いつもの待ち合わせ場所、カラフルな内装のカフェ。空気を読まないネオンライトの飾り文字。バニラアイスの溶けかけた私のクリームソーダ、君のアイスカフェラテの氷が少し動いて、気まずい静寂の中虚しく動いた。

もう解ったよ。君の気持ちがここにないこと。

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